Toyota Mirai (2017 year). Manual japanese - part 11

 

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Toyota Mirai (2017 year). Manual japanese - part 11

 

 

159

5-1. 運転にあたって

5

運転

シフトポジションは D のまま、ブレーキペダルを踏む

パーキングブレーキをかける

P ポジションスイッチを押して、シフトポジションを P にする

(→ P. 176)

シフトポジション表示灯が P であることをメーターで確認する。(→ P. 102)

パワースイッチを押して FC システムを停止する

ブレーキペダルからゆっくり足を離した状態にして、メーターの表示
が消灯していることを確認する

電子キーを携帯していることを確認し、ドアを施錠する

坂道の途中で駐車をする場合は、必要に応じて輪止め

を使用してください。

輪止めはトヨタ販売店で購入することができます。

ブレーキペダルを踏んだまま、パーキングブレーキをしっかりかけ、
シフトポジションを D にする

シフトポジション表示灯が D であることをメーターで確認する。(→ P. 102)

アクセルペダルをゆっくり踏む

車が動き出す感触を確認したら、パーキングブレーキを解除し発進す

駐車する

上り坂の発進のしかた

160

5-1. 運転にあたって

上り坂発進について

ヒルスタートアシストコントロールが作動します。(→ P. 228)

燃費を良くする走り方

燃料電池車も急加速を控えるなど、通常のガソリン車と同様の心がけが必要で
す。(→ P. 86)

雨の日の運転について

雨の日は視界が悪くなり、またガラスが曇ったり、路面がすべりやすくなった
りするので、慎重に走行してください。

雨の降りはじめは路面がよりすべりやすいため、慎重に走行してください。

雨の日の高速走行などでは、タイヤと路面のあいだに水膜が発生し、ハンドル
やブレーキが効かなくなるおそれがあるので、スピードは控えめにしてくださ
い。

FC システム出力の抑制について(ブレーキオーバーライドシステム)

アクセルペダルとブレーキペダルが同時に踏まれたとき、FC システム出力を抑
制する場合があります。

ブレーキオーバーライドシステム作動中は、マルチインフォメーションディス
プレイにメッセージが表示されます。表示された画面の指示に従ってください。

急発進の抑制について(ドライブスタートコントロール)

次のような通常と異なる操作が行われた場合、FC システム出力を抑制する場合
があります。

・ アクセルペダルを踏み込んだまま、シフトレバーを操作した(R から D、D

から R、N から R、P から D、P から R)とき。この場合、マルチインフォ
メーションディスプレイにメッセージが表示されます。表示された画面の指
示に従ってください。

・ 後退時にアクセルペダルを踏みすぎたとき。

ドライブスタートコントロールが作動していると、ぬかるみや新雪などから
の脱出が困難な場合があります。そのようなときは、TRC  の作動を停止

(→ P. 229)することにより、ドライブスタートコントロールが停止し、

脱出しやすくなります。

運転標識の取り付け

磁石式の初心運転者標識や高齢運転者標識などを樹脂バンパーやアルミ部分(ボ
ンネット)に取り付けることはできません。

知識

161

5-1. 運転にあたって

5

運転

警告

次の警告をお守りください。お守りいただかないと重大な傷害におよぶか、最悪
の場合死亡につながるおそれがあります。

発進するとき

車が動き出すことによる事故を防ぐため、READY インジケーターが点灯して
いる状態で停車しているときは、常にブレーキペダルを踏んでください。クリー
プ現象で車が動き出すのを防ぎます。

運転するとき

踏み間違いを避けるため、ブレーキペダルとアクセルペダルの位置を十分把握
した上で運転してください。

・ アクセルペダルをブレーキペダルと間違えて踏むと、車が急発進して思わ

ぬ事故につながるおそれがあります。

・ 後退するときは体をひねった姿勢となるため、ペダルの操作がしにくくな

ります。ペダル操作が確実にできるよう注意してください。

・ 車を少し移動させるときも正しい運転姿勢をとり、ブレーキペダルとアク

セルペダルが確実に踏めるようにしてください。

・ ブレーキペダルは右足で操作してください。左足でのブレーキ操作は緊急

時の反応が遅れるなど、思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。

燃料電池車は電気モーターで走行するためエンジン音がありません。そのた
め、周囲の人が車両の接近に気が付かない場合があります。車両接近通報装置
が ON でも、周囲の騒音などが大きい場合は、車両の接近に気が付かないこ
とがありますので十分注意して運転してください。
特に車両接近通報装置を OFF にしているときは、注意が必要です。

通常走行時は、走行中に FC システムを停止しないでください。走行中に FC シ
ステムを停止してもハンドルやブレーキの操作は可能ですが、ハンドルの操作
力補助がなくなり、ハンドル操作が困難になります。安全を確認した上で、す
みやかに道路脇に停車してください。
なお、通常の方法で車両を停止することができないような緊急時は、P. 356
を参照してください。

走行中はハンドル・シート・ドアミラー・インナーミラーの調整をしないでく
ださい。
運転を誤るおそれがあります。

すべての乗員は頭や手、その他の体の一部を車から出さないようにしてくださ
い。

162

5-1. 運転にあたって

警告

次の警告をお守りください。お守りいただかないと重大な傷害におよぶか、最悪
の場合死亡につながるおそれがあります。

すべりやすい路面を運転するとき

急ブレーキ・急加速・急ハンドルはタイヤがスリップし、車両の制御ができな
くなるおそれがあります。

急激なアクセル操作、シフト操作による回生ブレーキは、車が横すべりするな
どのおそれがあります。

水たまり走行後はブレーキペダルを踏んでブレーキが正常に働くことを確認
してください。ブレーキパッドがぬれるとブレーキの効きが悪くなったり、ぬ
れていない片方だけが効いたりしてハンドルをとられるおそれがあります。

シフトポジションを変更するとき

前進側のシフトポジションのまま惰性で後退したり、R のまま惰性で前進する
ことは絶対にやめてください。
思わぬ事故や故障の原因となるおそれがあります。

車両が動いているあいだは、P ポジションスイッチを押さないでください。
トランスミッションにダメージを与えたり、車両のコントロールができなくな
るおそれがあります。

車両が前進しているあいだは、シフトポジションを R にしないでください。
トランスミッションにダメージを与えたり、車両のコントロールができなくな
るおそれがあります。

車両が後退しているあいだは、シフトポジションを前進側のシフトポジション
にしないでください。
トランスミッションにダメージを与えたり、車両のコントロールができなくな
るおそれがあります。

走行中にシフトポジションを Nにすると、FC システムの動力伝達が解除され、
回生ブレーキが効かなくなります。

アクセルペダルを踏み込んだまま操作しないように気を付けてください。
シフトポジションが P または N 以外にあると、車が急発進して思わぬ事故に
つながるおそれがあり危険です。
シフトポジションの変更後は、メーター内のシフトポジション表示灯で現在の
シフトポジションを必ず確認してください。

163

5-1. 運転にあたって

5

運転

警告

次の警告をお守りください。お守りいただかないと重大な傷害におよぶか、最悪
の場合死亡につながるおそれがあります。

継続的にブレーキ付近から警告音(キーキー音)が発生したとき

できるだけ早くトヨタ販売店で点検を受け、ブレーキパッドを交換してくださ
い。
必要なときにパッドの交換が行われないと、ディスクローターの損傷につなが
る場合があります。

パッドやローターなどの部品は、役割を果たすと共に摩耗していきます。摩耗
の限度をこえて走行すると故障を引き起こすばかりでなく、事故につながるお
それがあります。

停車するとき

不必要にアクセルペダルを踏み込まないでください。
シフトポジションが P または N 以外にあると、車が急発進して思わぬ事故に
つながるおそれがあり危険です。

車が動き出すことによる事故を防ぐため、READY インジケーターが点灯して
いるときは常にブレーキペダルを踏み、必要に応じてパーキングブレーキをか
けてください。

坂道で停車するときは、前後に動き出して事故につながることを防ぐため、常
にブレーキペダルを踏み、必要に応じてパーキングブレーキをかけてくださ
い。

164

5-1. 運転にあたって

警告

次の警告をお守りください。お守りいただかないと重大な傷害におよぶか、最悪
の場合死亡につながるおそれがあります。

駐車するとき

炎天下では、メガネ・ライター・スプレー缶や炭酸飲料の缶などを車内に放置
しないでください。
放置したままでいると、次のようなことが起こるおそれがあり危険です。

・ ライターやスプレー缶からガスがもれたり、出火する
・ プラスチックレンズ・プラスチック素材のメガネが、変形またはひび割れ

を起こす

・ 炭酸飲料の缶が破裂して車内を汚したり、電気部品がショートする原因に

なる

ライターを車内に放置したままにしないでください。ライターをグローブボッ
クスなどに入れておいたり、車内に落としたままにしておくと、荷物を押し込
んだりシートを動かしたときにライターの操作部が誤作動し、火災につながる
おそれがあり危険です。

ウインドウガラスなどには吸盤を取り付けないでください。また、インストル
メントパネルやダッシュボードの上に芳香剤などの容器を置かないでくださ
い。
吸盤や容器がレンズの働きをして、車両火災につながるおそれがあり危険で
す。

シルバー色などの金属蒸着フィルムを曲面ガラスに貼った場合は、ドアやウイ
ンドウを開けたまま放置しないでください。
直射日光が曲面ガラスの内側に反射し、レンズの働きをして火災につながるお
それがあり危険です。

車から離れるときは、必ずパーキングブレーキをかけ、シフトポジションを P
にして FC システムを停止し、施錠してください。
READY インジケーターが点灯しているあいだは、車から離れないでくださ
い。

仮眠するとき

必ず FC システムを停止してください。
READY インジケーターが点灯した状態のまま仮眠すると、無意識にシフトレ
バーを動かしたり、アクセルペダルを踏み込んだりして、車が発進して事故に
つながり、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがありま
す。

165

5-1. 運転にあたって

5

運転

警告

次の警告をお守りください。お守りいただかないと重大な傷害におよぶか、最悪
の場合死亡につながるおそれがあります。

ブレーキをかけるとき

ブレーキがぬれているときは、普段よりも注意して走行してください。
ブレーキがぬれていると、制動距離が長くなり、ブレーキのかかりに、左右の
違いが出るおそれがあります。また、パーキングブレーキがしっかりとかから
ないおそれもあります。

電子制御ブレーキシステムが機能しないときは、他の車に近付いたりしないで
ください。また、下り坂や急カーブを避けてください。
この場合ブレーキは作動しますが、通常よりもブレーキペダルを強く踏む必要
があります。また制動距離も長くなります。ただちにブレーキの修理を受けて
ください。

ブレーキシステムは 2 つ以上の独立したシステムで構成されており、1 つの油
圧システムが故障しても、残りは作動します。この場合、ブレーキペダルを通
常より強く踏む必要があり、制動距離が長くなります。ただちにブレーキの修
理を受けてください。

注意

運転しているとき

運転中にアクセルペダルとブレーキペダルを同時に踏まないでください。
アクセルペダルとブレーキペダルを同時に踏むと、FC システム出力を抑制す
る場合があります。

坂道で停車するために、アクセルペダルを使ったり、アクセルペダルとブレー
キペダルを同時に踏んだりしないでください。

駐車するとき

必ずパーキングブレーキをしっかりとかけて、シフトポジションを P にしてく
ださい。P にしておかないと、車が動き出したり、誤ってアクセルペダルを踏
み込んだときに急発進するおそれがあります。

部品の損傷を防ぐために

パワーステアリングモーターの損傷を防ぐため、ハンドルをいっぱいにまわし
た状態を長く続けないでください。

ディスクホイールなどの損傷を防ぐため、段差などを通過するときは、できる
だけゆっくり走行してください。

166

5-1. 運転にあたって

注意

走行中にタイヤがパンクしたら

次のようなときはタイヤのパンクや損傷が考えられます。ハンドルをしっかり
持って徐々にブレーキをかけ、スピードを落としてください。

ハンドルがとられる

異常な音や振動がある

車両が異常に傾く

タイヤがパンクした場合の対処法は P. 373 を参照してください。

冠水路走行に関する注意

大雨などで冠水した道路では、次のような重大な損傷を与えるおそれがあるた
め、走行しないでください。

FC システムが停止する

電装品がショートする

水の浸入による FC システムの破損

万一、冠水した道路を走行し、水中に浸かってしまったときは必ずトヨタ販売
店で次の点検をしてください。

FC システム

ブレーキの効き具合

トランスミッションフルードの量および質の変化

各ベアリング・各ジョイント部などの潤滑不良

冠水によりシフト制御関連部品が損傷すると、シフトポジションが P に切りか
えられない、または P から他のシフトポジションに切りかえられなくなる可能
性があります。P から他のポジションに切りかえられない場合は、パーキング
ロックにより、前輪が固定されているため、他車にロープなどでけん引しても
らうことはできません。その場合は、前輪を持ち上げるか、4輪とも持ち上げ
て運搬してください。

P ポジションから切りかわらないとき

補機バッテリーあがりの可能性があります。補機バッテリーを確認してくださ
い。(→ P. 393)

167

5

5-1. 運転にあたって

運転

荷物を積むときの注意

安全で快適なドライブをするために、荷物を積むときは次のことをお守
りください。

警告

積んではいけないもの

次のようなものを積むと引火するおそれがあり危険です。

燃料が入った容器

スプレー缶

荷物を積むとき

次のことを必ずお守りください。
お守りいただかないと、ブレーキペダル・アクセルペダルを正しく操作できな
かったり、荷物が視界をさえぎったり、荷物が乗員に衝突したりして、思わぬ
事故につながるおそれがあり危険です。

できるだけ荷物はトランクに積んでください。

次の場所には荷物を積まないでください。

・ 運転席足元
・ 助手席やリヤ席(荷物を積み重ねる場合)
・ インストルメントパネル
・ ダッシュボード

室内に積んだ荷物はすべてしっかりと安定させてください。

荷物の重量・荷重のかけ方について

荷物を積み過ぎないでください。

荷重を不均等にかけないようにしてください。

これはタイヤに負担をかけるだけでなく、ハンドル操作性やブレーキ制御の低
下により思わぬ事故につながり、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につ
ながるおそれがあります。

168

5-2. 運転のしかた

パワースイッチ

パーキングブレーキがかかっていることを確認する

ブレーキペダルをしっかり踏む

マルチインフォメーションディスプレイに 

 とメッセージが表示されま

す。
表示されないと、FC システムは始動しません。

シフトポジションが N と表示されている時は、FC システムを始動できません。必
ず P にしてから始動してください。(→ P. 175)

パワースイッチを押す

READY インジケーターが点灯すれ
ば、FC システムは正常に始動していま
す。

READY インジケーターが点灯するま
でブレーキペダルを踏み続けてくださ
い。

パワースイッチのどのモードからでも
FC システムを始動できます。

(→ P. 170)

READY インジケーターが点灯したことを確認する

READY インジケーターが消灯している状態では走行できません。

電子キーを携帯して次の操作を行うことで、FC システムの始動または
パワースイッチのモードを切りかえることができます。

FC システムの始動のしかた

169

5-2. 運転のしかた

5

運転

車両を完全に停止させる

パーキングブレーキをかける(→ P. 182)

P ポジションスイッチを押して、
シフトポジションを P にする

(→ P. 176)

シフトポジション表示灯が P であるこ
とをメーターで確認する。

(→ P. 102)

パワースイッチを押す

FC システムが停止し、メーター表示が消えます。(シフトポジション表示灯は、
メーター表示が消えたあとも数秒間表示されています)
排水中は、メーターの H

2

O 表示灯が点灯します。

ブレーキペダルから足を離してメーターの表示が消灯していることを
確認する

走行後、 FC システムを停止すると排気排水管から自動的に排水されま
す。車庫や立体駐車場などで排水量を少なくしたい場合は、駐車する前
に排水を行うことができます。

排水するには、READY インジケー
ターが点灯している状態で、スイッ
チを押す。

メーターの H

2

O 表示灯が点灯します。

再度スイッチを押すと OFF になりま
す。

スイッチ操作後に走行すると水が生成
されます。

FC システムの停止のしかた

ウォーターリリース(H

2

0 スイッチ)

170

5-2. 運転のしかた

ブレーキペダルを踏まずにパワースイッチを押すと、モードを切りかえ
ることができます。(スイッチを押すごとにモードが切りかわります)

OFF

非常点滅灯が使用できます。

アクセサリーモード

オーディオなどの電装品が使用できま
す。
メインディスプレイに「アクセサリ−」
が表示されます。

ON モード

すべての電装品が使用できます。
メインディスプレイに「イグニッショ
ン ON」が表示されます。

自動電源 OFF 機能

シフトポジションが P にあるとき、20 分以上アクセサリーモードか1時間以上
ON モード(FC システムが作動していない状態)にしたままにしておくと、パ
ワースイッチが自動で OFF になります。
ただし、自動電源 OFF 機能は、補機バッテリーあがりを完全に防ぐものではあ
りません。FC システムが作動していないときは、パワースイッチをアクセサリー
モード、または ON モードにしたまま長時間放置しないでください。

燃料電池車特有の音と振動について

→ P. 72

電子キーの電池の消耗について

→ P. 117

パワースイッチの切りかえ

知識

171

5-2. 運転のしかた

5

運転

寒冷時の FC システム始動について

寒冷時に、パワースイッチを押して FC システムを始動(→ P. 168)すると、発
電時の廃熱を利用して FC スタックが急速暖機されます。

寒冷時は、READYインジケーターが点灯するまでに時間がかかることがありま
す。

FC システムの暖機が完了するまでは、一時的に出力が低下します。

寒冷時では、FC システムの暖機のために作動音が大きくなりますが異常ではあ
りません。状況によっては READY インジケーター点灯後も作動音が一定時間
続くことがあります。(→ P. 72)

寒冷時の FC システム停止について

寒冷時に、パワースイッチを押して FC システムを停止(→ P. 169)したとき
は、FC スタックの凍結を防止するために排気排水管から通常より長い時間排水
されることがあります。

FC システムの暖機が完了する前に停止した場合は、さらに長い時間排水される
ことがあります。

排水中は作動音がします。(→ P. 72)

排水中はメーターの H

2

O 表示灯が点灯します。

極寒冷時に、READY インジケーターが点
灯するまでに 10 秒以上かかるときは、マ
ルチインフォメーションディスプレイに
FC システム始動進捗状況を表示します。

172

5-2. 運転のしかた

寒冷時の駐車中について

寒冷時は駐車中に、FC スタックや水素配管などの凍結を防止するために、FC シ
ステムが停止していても自動で排気排水管から排水されることがあります。

排水中は作動音がします。(→ P. 72)

排水中はメーターの H

2

O 表示灯が点灯します。

補機バッテリー端子をはずして氷点下になる場所で長時間放置する、もしくは
氷点下になる場所へ車両を移動する場合には、以下の手順で事前にウォーター
リリースを実施してください。

パワースイッチを ON モードにし、H

2

O スイッチを押す

メーターの H

2

O 表示灯が点灯していることを確認してください。

ブレーキを踏みながらパワースイッチを押し、FC システムを始動する

READY インジケーターが点灯していることを確認してください。

パワースイッチを押し、FC システムを停止する

ウォーターリリースが自動的に実施されます。排水中はメーターの H

2

O 表

示灯が点灯します。(通常の排水よりも長くなります)

スマートエントリー&スタートシステムが正常に働かないおそれのある状況

→ P. 131

ご留意いただきたいこと

→ P. 132

FC システムが始動しないとき

イモビライザーシステムが解除されていない可能性があります(→ P. 63)。
トヨタ販売店へご連絡ください。

シフトポジション表示灯の N が点灯しているときは、FC システムを始動できま
せん。必ず P にしてから始動してください。(→ P. 175)
マルチインフォメーションディスプレイに「始動時は P レンジに入れてくださ
い」が表示されます。

燃料充てん扉が開いていると始動できません。
閉めてから始動してください。( → P. 199)

車両の給電口に給電コネクタが接続されているときは、FC システムを始動でき
ません。取りはずしてから始動してください。(→ P. 91)

給電口のキャップが開いていると、FC  システムを始動できない場合がありま
す。閉めてから始動してください。(→ P. 91)

173

5-2. 運転のしかた

5

運転

マルチインフォメーションディスプレイに「スマートエントリー&スタートシス
テム故障 取扱書を確認」が表示されたとき

システムに異常があるおそれがあります。ただちにトヨタ販売店で点検を受けて
ください。

万一、READY インジケーターが点灯しないとき

正しい手順で始動操作を行っても READY インジケーターが点灯しない場合は、
ただちにトヨタ販売店へご連絡ください。

FC システムに異常があるとき

→ P. 367

電子キーの電池が切れたとき

→ P. 340

パワースイッチの操作について

パワースイッチを操作する際は、短く確実に押してください。確実に押せてない
場合は、モードの切りかえや FC システムの始動ができない場合があります。ま
た、確実に操作すれば押し続ける必要はありません。

自動 P ポジション切りかえ機能について

シフトポジション P 以外の状態で、車両を完全に停止させパワースイッチを押
すと、自動的にシフトポジションが P に切りかわり、パワースイッチが OFF
になります。

P ポジション以外からパワースイッチを OFF するときは、ブレーキペダルを
しっかり踏み、シフトポジション

が P に切りかわったことを確認してから、

ゆっくりブレーキペダルを離してください。

シフトポジション表示灯は、メーター表示が消えた後も数秒間表示されます。

シフト制御システムが故障すると、パワースイッチを OFF にできなくなること
があります。その場合は、パーキングブレーキをかけると、スイッチを OFF に
することができます。
システムが故障した場合は、すみやかにトヨタ販売店で点検を受けてください。

カスタマイズ機能でスマートエントリー&スタートシステムを非作動にしたとき

→ P. 411

174

5-2. 運転のしかた

警告

FC システムを始動するとき

必ず運転席に座って行ってください。このとき決してアクセルペダルは踏まな
いでください。
思わぬ事故につながり、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるお
それがあります。

走行中

FC システムの停止などで車両滑走状態になったときは、車両が安全な状態で停
止するまでドアを開けたり、ロック操作をしたりしないでください。ステアリ
ングロック機能が作動し、思わぬ事故につながり、重大な傷害におよぶか、最
悪の場合死亡につながるおそれがあります。

緊急時の FC システム停止方法

走行中に FC システムを緊急停止したい場合には、パワースイッチを 2 秒以上
押し続けるか、素早く 3 回以上連続で押してください。(→ P. 356)
ただし、緊急時以外は走行中にパワースイッチにふれないでください。走行中
に FC システムを停止してもハンドルやブレーキの操作は可能ですが、ハンド
ルの操作力補助がなくなり、ハンドル操作が困難になります。安全を確認した
上で、すみやかに道路脇に停車してください。

注意

補機バッテリーあがりを防止するために

FC システム停止中は、パワースイッチをアクセサリーモードまたは ON モー
ドにしたまま長時間放置しないでください。

FC システムを始動するとき

もし FC システムが始動しにくい場合は、ただちにトヨタ販売店で点検を受け
てください。

パワースイッチの操作について

パワースイッチ操作時に引っかかりなどの違和感があるときは、故障のおそれ
があります。すみやかにトヨタ販売店にご連絡ください。

 

 

 

 

 

 

 

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