Toyota Passo (2016 year). Manual japanese - part 13

 

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Toyota Passo (2016 year). Manual japanese - part 13

 

 

191

4-5. 運転支援装置について

4

運転

Stop & Start システムの作動条件

次の条件がすべて満たされたとき、Stop  &  Start  表示灯が点灯し、エンジン
停止が可能な状態になります。

・ エンジンが十分暖まっているとき
・ トランスミッションオイルが十分に暖まっているとき
・ エンジン冷却水温が高すぎないとき
・ エンジン始動後に約 10km/h 以上でしばらく走行したあと

(走行せずにアイドリング状態を続けていても、エンジンは停止しません)

・ バッテリー状態(充電・温度など)が良好であるとき
・ 運転席ドアが閉まっているとき
・ 運転席シートベルトを着用しているとき
・ ボンネットが閉まっているとき
・ 外気温が約 0 ℃以上のとき(メーター内に表示されている外気温と異なる場

合があります)

・ シフトレバーが D のとき

が OFF のとき(オートエアコン装着車)

・ PTC ヒーター

が作動していないとき

・ 車内温度が快適なとき
・ システム(Stop & Start システム・エンジン電子制御・オートマチックト

ランスミッション電子制御・ABS・VSC・エアコン・電動パワーステアリ
ング・車両通信)が正常なとき

次の状況では、エンジン停止が可能な状態になるまで時間がかかる場合があり
ます。

・ バッテリーが放電しているとき
・ バッテリー交換などにより、バッテリー端子をはずしたあと
・ 冷房初期(オートエアコン装着車)

Stop & Start 表示灯について

知識

走行中に Stop & Start システムの作動条
件が満たされると、Stop & Start 表示灯が
点灯し、停止時に Stop & Start システム
が作動可能状態であることをお知らせしま
す。

KBPA460104

:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。

192

4-5. 運転支援装置について

停車前のエンジン停止条件

Stop  &  Start  表示灯が点灯して、次の条件が満たされたとき、停車前にエン
ジン停止します。

・ 車速が約 9km/h になったとき
・ ブレーキペダルを踏んでいるとき
・ アクセルペダルを踏んでいないとき
・ ランプスイッチが OFF のとき
・ フロントワイパーが作動していないとき
・ ハンドルの切れ角が小さいとき
・ 急減速していないとき
・ ABS、VSC が作動していないとき
・ 衝突回避支援ブレーキ機能が作動していないとき

(スマートアシストⅡ装着車)

次の状況では、停車前にエンジン停止しない場合がありますが、異常ではあり
ません。

・ ブレーキペダルを踏む力が弱いとき
・ 勾配が急な坂道を走行しているとき
・ ブレーキ倍力装置の負圧が低下したとき
・ ゆるやかに減速しているとき

停車後のエンジン停止条件

Stop  &  Start  表示灯が点灯して、次の条件が満たされたとき、停車後にエン
ジン停止します。

・ 停車しているとき
・ ブレーキペダルを踏んでいるとき
・ アクセルペダルを踏んでいないとき
・ ハンドル操作をしていないとき
・ ABS、VSC が作動していないとき
・ 衝突回避支援ブレーキ機能が作動していないとき

(スマートアシストⅡ装着車)

次の状況では、停車後にエンジン停止しない場合がありますが、異常ではあり
ません。

・ ブレーキペダルを踏む力が弱いとき
・ 勾配が急な坂道で停車したとき
・ ブレーキ倍力装置の負圧が低下したとき

193

4-5. 運転支援装置について

4

運転

エンジン停止中の操作について

右左折や合流時など、エンジン停止中に事前に発進準備をしたいときは、下記
の操作で事前にエンジンを再始動することができます。

・ ブレーキペダルをさらに強く踏み込む
・ ハンドル操作をする
・ Stop & Start キャンセルスイッチを押す(→ P. 190)

エンジン停止中にシフトレバーを D から N、または S・B にしてもエンジン停止
は継続します。
ただし、シフト レバーを N にしたあと他のシフトポジションにすると、エンジ
ンが再始動します。

給油時はシフトレバーを P にし、エンジンスイッチを“LOCK”

(キーフリーシ

ステム非装着車)またはエンジンスイッチを OFF(キーフリーシステム装着車)
にしてエンジンを停止します。

エンジンの再始動について

エンジン停止中に次のいずれかの操作を行うと、エンジンが自動的に再始動し
ます。

・ ブレーキペダルから足を離したとき
・ ブレーキペダルをさらに強く踏みこんだとき
・ アクセルペダルを踏んだとき
・ ハンドル操作をしたとき
・ シフトレバーを R・P にしたとき
・ シフトレバーを N にしたあと、他のシフトポジションにしたとき
・ Stop & Start キャンセルスイッチを押したとき

を押したとき(オートエアコン装着車)

・ 運転席ドアを開けたとき
・ 運転席シートベルトをはずしたとき

194

4-5. 運転支援装置について

エンジン停止中、次のときはエンジンが自動的に再始動する場合があります。

(Stop & Start 表示灯は点滅後、消灯します)

・ ブレーキ倍力装置の負圧が低下したとき
・ バッテリーの放電量が多いとき
・ 傾斜などで車両が動き出したとき
・ 停車前にエンジンを停止した後、下り坂で加速したとき
・ 警告灯が点灯するなど、各システム(エンジン電子制御・オートマチックト

ランスミッション電子制御・ABS・VSC・TRC・エアコン・電動パワース
テアリング)に異常が発生したとき

・ 冷房時、エアコン吹き出し口の風の温度が上昇したとき
・ PTC ヒーター

が作動したとき

・ エンジン停止してから約 3 分経過したとき

エンジン停止中に Stop & Start システムに異常が発生したり、スターターや
バッテリーが交換時期になったときは、Stop & Start キャンセル表示灯が点
滅し、エンジンが自動的に再始動します。

次の状況では、エンジン停止の時間が短くなる場合があります。

・ 外気温が高く、エアコンを使用している状態で頻繁にエンジン停止をしたと

・ 電装品などの消費電力が大きいとき

オーディオの音量が大きいなど、エンジン停止中の消費電力が大きい場合、エ
ンジン再始動時にオーディオの電源が一時的に OFF になることがあります。

エンジンが再始動すると、アクセサリーソケットの電源電圧が低下するので、使
用している電化製品によっては電源が一時的に OFF になることがあります。

:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。

195

4-5. 運転支援装置について

4

運転

Stop & Start システムの自動再開

Stop & Start システムを Stop & Start キャンセルスイッチによって非作動に
していても、一度エンジンスイッチを“LOCK”にまわしてから“START”に
まわす(キーフリーシステム非装着車)またはエンジンスイッチを OFF にして
からイグニッション ON モードにする(キーフリーシステム装着車)ことによっ
て、Stop & Start システムは自動的に作動可能状態にもどります。

ボンネットを開けたときは

エンジン停止中にボンネットを開けた場合、エンジンは自動で再始動しません。
エンジンスイッチでエンジンを始動させてください。

坂道発進補助機能について

ゆるやかな上り坂で発進しようとした場合、車が後退することがあります。
車が後退したときは、周囲の状況に応じてブレーキペダル・アクセルペダルを
操作し、安全に発進してください。

坂道だけでなく、平坦な場所でも作動します。

坂道発進補助機能の作動により、次の状態になることがありますが、異常では
ありません。

・ ブレーキペダルの踏みごたえが変わる
・ ブレーキペダルが振動する
・ ブレーキから音が発生する

Stop & Start システムについて

Stop & Start システムは赤信号や交差点などの一時的な停車のときに使用し、
長時間停車する場合などには、エンジンを停止してください。

196

4-5. 運転支援装置について

警告ブザーについて

Stop & Start システムによるエンジン停止中、次のようになったときは警告ブ
ザーが鳴ると同時に Stop & Start 表示灯が高速で点滅します。

運転席ドアが開いたとき

運転席シートベルトをはずしたとき

ボンネットが開いたとき

Stop & Start キャンセル 表示灯が点滅したままのときは

スターターの交換時期、またはシステムに異常がある場合があります。トヨタ販
売店で点検を受けてください。

エンジン始動中に Stop & Start キャンセル 表示灯が数秒間点滅したときは

バッテリーの交換時期です。トヨタ販売店で点検を受けてください。

エンジン停止中のエアコンについて

エンジン停止中はエアコン(冷房、除湿機能)がオフになり、送風になります。
エアコンを作動させるときは、ブレーキペダルをさらに強く踏むか、Stop &
Start キャンセルスイッチを押してエンジンを再始動させてください。

を押してエアコンをオート設定にしているときは、エンジン停止中に風

量が少なくなったり送風を停止することがあります。エンジンが再始動すると、
風量は自動調整にもどります。(オートエアコン装着車)

エンジン停止中にフロントウインドウガラスが曇ったとき

ブレーキペダルをさらに強く踏むか、Stop & Start キャンセルスイッチを押し
てエンジンを再始動させてください。

マニュアルエアコン装着車は

を押してエアコンを作動させ、吹き出し口を

に切りかえる、オートエアコン装着車は

を押して曇りを取ってくだ

さい。

断続的にフロントウインドウガラスが曇るときは、Stop & Start キャンセルス
イッチを押し、Stop & Start システムを非作動にしてください。

アイドリングストップ時間表示と総アイドリングストップ時間表示

→ P. 69, 70

バッテリーを交換するとき

→ P. 344

197

4-5. 運転支援装置について

4

運転

警告

Stop & Start システムが作動しているとき

エンジン停止中はブレーキペダルを踏み、必要に応じてパーキングブレーキを
かけてください。(Stop & Start 表示灯が点灯しているあいだ )
エンジンが自動的に始動するため、思わぬ事故につながるおそれがあり危険で
す。

エンジン停止中は車から離れないでください。(Stop & Start 表示灯が点灯
しているあいだ )
次の操作を行うと、エンジンが自動的に始動するため、思わぬ事故につながる
おそれがあり危険です。

・ ブレーキペダルから足を離す
・ 運転席ドアを開ける
・ 運転席シートベルトをはずす

坂道発進補助装置について

坂道発進補助装置は坂道で停車させる装置ではありません。装置が正常に作動
していても、坂道で停車中にブレーキペダルをゆるめると車が動き出すおそれ
がありますので、停車中はブレーキペダルをしっかりと踏み続けてください。

坂道発進補助装置を過信しないでください。発進するときに車が不意に動き出
すなどして思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。
常に周囲の状況を確認して、適切にシフトレバー・ブレーキペダル・アクセル
ペダル・パーキングブレーキを操作して発進してください。

ブレーキペダルから足を離したら、すみやかに発進操作を行ってください。坂
道などで惰性で後退した場合、エンストを起こし、ブレーキの効きが悪くなっ
たり、ハンドルが重くなるなど、思わぬ事故や故障の原因となるおそれがあり
危険です。

ゆるやかな上り坂で停車前にエンジン停止した後、車が停止する前にアクセル
ペダルを踏んで再加速しようとした場合、車が後退することがあります。
車が惰性で後退したときは、周囲の状況に応じてブレーキペダル、アクセルペ
ダルを操作し、安全に発進してください。

重い荷物を車内に積んでいるとき、または勾配が急な上り坂では、坂道発進補
助装置が作動していても車が後退することがあります。パーキングブレーキを
かけたりするなどして発進してください。

198

4-5. 運転支援装置について

注意

Stop & Start システムが作動しているとき

エンジン停止中は、ブレーキペダルを踏んだまま、アクセルペダルを踏むとエ
ンジンが再始動しますので、車両の発進には十分ご注意ください。

Stop & Start システムを正常に作動させるために

次のようなときは Stop & Start システムが正常に作動しないおそれがあり
ます。トヨタ販売店で点検を受けてください。

・ 運転席シートベルトを着用しているときに、メーター内の運転席シートベ

ルト締め忘れ警告灯が点滅するとき

・ 運転席シートベルトをはずしているときに、メーター内の運転席シートベ

ルト締め忘れ警告灯が点滅しないとき

・ 運転席ドアを閉めているときに、メーター内の半ドア警告灯が点灯する、ま

たはルームランプのスイッチがドアポジションのときにルームランプが点
灯するとき

・ 運転席ドアを開けているときに、メーター内の半ドア警告灯が点灯しない、

またはルームランプのスイッチがドアポジションのときにルームランプが
点灯しないとき

バッテリーの端子から電化製品の電源をとらないでください。Stop & Start
システムが正常に作動しなくなります。

199

4

運転

4-5. 運転支援装置について

運転を補助する装置

ABS(アンチロックブレーキシステム)

急ブレーキ時やすべりやすい路面でのブレーキ時にタイヤのロック防
止に貢献し、スリップを抑制します。

ブレーキアシスト

急ブレーキ時などに、より大きなブレーキ力を発生させます。

VSC(ビークルスタビリティコントロール)

急なハンドル操作や、すべりやすい路面で旋回するときに横すべりを
抑え、車両の姿勢維持に寄与します。

TRC(トラクションコントロール)

すべりやすい路面での発進時や加速時にタイヤの空転を抑え、駆動力
の確保に貢献します。

ヒルスタートアシストコントロール

上り坂で発進するときに車が後退するのを緩和します。

EPS(エレクトリックパワーステアリング)

電気式モーターを利用して、ハンドル操作を補助します。

V フレックスフルタイム 4WD

オフロード走行やラリー走行などが目的ではなく、一般道での優れた
走行安定性に寄与することを目的とした 4WD です。すべりやすい雪
道や上り坂などでスムーズな発進、加速に貢献します。
通常の直進走行では FF(前輪駆動)に近い状態で走行します。
前・後輪に回転差が生じるとビスカスカップリングにより、その回転
速度の差に応じた最適なトルクを後輪へ配分します。

走行の安全性や運転性能を高めるため、走行状況に応じて次の装置が自
動で作動します。ただし、これらの装置は補助的なものなので、過信せ
ずに運転には十分に注意してください。

:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。

200

4-5. 運転支援装置について

坂道発進補助機能

坂道での発進性を補助するため、駆動力が発生するまでのあいだブ
レーキ油圧(ブレーキの効き)を一時的に保持して、車両が後退する
のを抑制し、坂道発進を容易にします。(→ P. 190)

緊急ブレーキシグナル

急ブレーキ時に非常点滅灯を自動的に点滅させることにより、後続車
に注意をうながし、追突される可能性を低減させます。

TRC・VSC が作動しているときは、
スリップ表示灯が点滅します。

ぬかるみや砂地、雪道などから脱出するときに、TRC が作動していると、
アクセルペダルを踏み込んでもエンジンの出力が上がらず、脱出が困難

な場合があります。このようなときに 

 を押すことにより、脱出し

やすくなる場合があります。

TRC を停止するには 

 を押す

TRC OFF 表示灯が点灯します。

もう一度 

 を押すと、システム作

動可能状態にもどります。

TRC・VSC が作動しているとき

KBPA460201

TRC を停止するには

KBPA460202

201

4-5. 運転支援装置について

4

運転

TRC と VSC を停止するには

TRC と VSC を停止するには停車時に 

 

を押し 3 秒以上保持してください。

TRC OFF 表示灯と VSC OFF 表示灯が点灯します。

もう一度 

 

を押すと、システム作動可能状態にもどります。

ABS・ブレーキアシスト・TRC・VSC・ヒルスタートアシストコントロールの
作動音と振動

エンジン始動時や発進直後、ブレーキペダルをくり返し踏んだときに、エンジ
ンルームから作動音が聞こえることがありますが、異常ではありません。

上記のシステムが作動すると、次のような現象が発生することがありますが、異
常ではありません。

・ 車体やハンドルに振動を感じる
・ 車両停止後もモーター音が聞こえる
・ ABS の作動時に、ブレーキペダルが小刻みに動く
・ ABS の作動終了後、ブレーキペダルが少し奥に入る

EPS モーターの作動音

ハンドル操作を行ったとき、モーターの音(“ウィーン”という音)が聞こえる
ことがありますが、異常ではありません。

TRC や VSC の自動復帰について

TRC や VSC を作動停止にしたあと、次のときはシステム作動可能状態に戻りま
す。

エンジンスイッチを“LOCK”

(キーフリーシステム非装着車)またはエンジン

スイッチを OFF(キーフリーシステム装着車)にしたとき

(TRC のみを作動停止にしている場合)車速が高くなったとき

但し、TRC と VSC の作動を停止している場合は、車速による自動復帰はあり
ません。

EPS の効果が下がるとき

停車中か極低速走行中に長時間ハンドルをまわし続けると、EPS システムのオー
バーヒートを避けるため、EPS の効果が下がりハンドル操作が重く感じられる
ようになります。
その場合は、パワーステアリング警告灯が黄色に点灯しますので、ハンドル操作
を控えるか、停車し、エンジンを停止してください。10 分程度でもとの状態に
もどります。(→ P. 309)

知識

202

4-5. 運転支援装置について

ヒルスタートアシストコントロールの作動条件

次のときシステムが作動します。

シフトレバーの位置が P または、N 以外(前進または後退での上り坂発進時)

車両停止状態

アクセルを踏んでいない

パーキングブレーキがかかっていない

ヒルスタートアシストコントロールの自動解除

次のいずれかのときシステムが解除されます。

シフトレバーを P または N の位置にした

アクセルを踏んだ

パーキングブレーキをかけた

ブレーキペダルから足を離して約 2 秒経過した

スリップ表示灯が点灯したとき

システムに異常があるおそれがあります。トヨタ販売店に連絡してください。

緊急ブレーキシグナルの作動条件

次のときシステムが作動します。

非常点滅灯が点滅していないこと

車速 60km/h 以上

ブレーキペダルが踏み込まれ、車両の減速度から急ブレーキだと判断された

緊急ブレーキシグナルの自動解除

次のいずれかのときシステムが解除されます。

非常点滅灯を点滅させた

ブレーキペダルを離した

車両の減速度から急ブレーキではないと判断された

203

4-5. 運転支援装置について

4

運転

警告

ABS の効果を発揮できないとき

タイヤのグリップ性能の限界をこえたとき(雪に覆われた路面を過剰に摩耗し
たタイヤで走行するときなど)

雨でぬれた路面やすべりやすい路面での高速走行時に、ハイドロプレーニング
現象が発生したとき

ABS が作動することで、制動距離が通常よりも長くなる可能性があるとき

ABS は制動距離を短くする装置ではありません。特に次の状況では、常に速度
を控えめにして前車と安全な車間距離をとってください。

泥・砂利の道路や積雪路を走行しているとき

タイヤチェーンを装着しているとき

道路のつなぎ目など、段差をこえたとき

凹凸のある路面や石だたみなどの悪路を走行しているとき

TRC の効果を発揮できないとき

すべりやすい路面では、TRC が作動していても、車両の方向安定性や駆動力が
得られないことがあります。車両の方向安定性や駆動力を失うような状況では、
特に慎重に運転してください。

ヒルスタートアシストコントロールの効果を発揮できないとき

ヒルスタートアシストコントロールを過信しないでください。急勾配の坂や、
凍った路面ではヒルスタートアシストコントロールが効かないことがありま
す。

ヒルスタートアシストコントロールはパーキングブレーキのように車を長時
間駐停車するための機能ではありませんので、同機能を坂道での駐停車のため
に使用しないでください。思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。

スリップ表示灯が点滅しているときは

VSC が作動中であることを知らせています。常に安全運転を心がけてくださ
い。無謀な運転は思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。表示灯が点滅
したら特に慎重に運転してください。

204

4-5. 運転支援装置について

警告

TRC や VSC を OFF にするときは

TRC や VSC は駆動力や車両の方向安定性を確保しようとするシステムです。
そのため、必要なとき以外は TRC・VSC を作動停止状態にしないでください。
TRC や VSC を作動停止状態にしたときは、路面状況に応じた速度で、特に慎
重な運転を心がけてください。

V フレックスフルタイム 4WD について

この車の 4WD(V フレックスフルタイム 4WD)は、オンロード専用です。オ
フロード走行やラリー走行などが目的ではなく、一般道での優れた走行安定性
に寄与することを目的とした 4WD ですので、無理な運転はしないでくださ
い。

脱輪などにより、いずれかのタイヤが宙に浮いているときは、むやみに空転さ
せないでください。
前・後輪の回転差が激しい状態が続くと、駆動系部品に無理な力が加わり焼き
付きなどの損傷を受けたり、焼き付きにより、車両が急に飛び出し思わぬ事故
につながるおそれがあり危険です。

タイヤまたはホイールを交換するときは

4 輪とも指定されたサイズで、同じメーカー・ブランド・トレッドパターン(溝
模様)のタイヤを使用し、推奨された空気圧にしてください。(→ P. 357)
異なったタイヤを装着すると、ABS・TRC・VSC・V フレックスフルタイム
4WD

が正常に作動しません。

タイヤ、またはホイールを交換するときは、トヨタ販売店に相談してください。

タイヤとサスペンションの取り扱い

問題があるタイヤを使用したり、サスペンションを改造したりすると、運転を
補助するシステムに悪影響をおよぼし、システムの故障につながるおそれがあ
ります。

:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。

205

4

運転

4-6. 運転のアドバイス

寒冷時の運転

次のものはそれぞれ外気温に適したものをお使いください。

・ エンジンオイル
・ 冷却水
・ ウォッシャー液

バッテリーの点検を受けてください。

冬用タイヤ(4 輪)やタイヤチェーン(前部タイヤ用)を使用してく
ださい。

タイヤは 4 輪とも同一サイズ、同一銘柄で著しい摩耗差のないものを、
タイヤチェーンはタイヤサイズに合ったものを使用してください。

(タイヤについて:→ P. 254)

状況に応じて次のことを行ってください。

ドアやワイパーが凍結したときは無理に開けたり動かしたりせず、ぬ
るま湯をかけるなどして氷を溶かし、すぐに水分を十分にふき取って
ください。

フロントウインドウガラス前の外気取り入れ口に雪が積もっていると
きは、エアコンのファンを正常に作動させるために、雪を取り除いて
ください。

外装ランプ・車両の屋根・タイヤの周辺やブレーキ装置に雪や氷が付
いているときは、取り除いてください。

乗車する前に靴底に付いた雪をよく落としてください。

ゆっくりスタートし、車間距離を十分にとって控えめな速度で走行して
ください。

寒冷時に備えて、準備や点検など正しく処置していただいた上で適切に
運転してください。

冬を迎える前の準備

運転する前に

運転するとき

206

4-6. 運転のアドバイス

パーキングブレーキをかけると、ブレーキ装置が凍結して解除できな
くなるおそれがあります。パーキングブレーキはかけずに、シフトレ
バーを P に入れて駐車し、必ず輪止め

※ 1

をしてください。

輪止めをしないと、車が動き思わぬ事故につながるおそれがあり危険
です。

パーキングブレーキをかけずに駐車するときは、シフトレバーを P に
入れた状態でシフトレバーが動かないこと

※ 2

を確認してください。

※ 1

輪止めは、トヨタ販売店で購入することができます。

※ 2

ブレーキペダルを踏まないで P からシフトするときにロックがかかります。シ
フトできる場合は、シフトロックシステムなどの故障が考えられます。ただち
にトヨタ販売店で点検を受けてください。

タイヤチェーンについて

取り付け・取りはずし・取り扱い方法については次の指示に従ってください。

安全に作業できる場所で行う

前 2 輪に取り付ける

タイヤチェーンに付属の取扱説明書に従う

取り付け後約 0.5 ∼ 1.0km 走行したら締め直しを行う

寒冷地用ワイパーブレードについて

降雪期に使用する寒冷地用ワイパーブレードは、雪が付着するのを防ぐために
金属部分をゴムで覆ってあります。トヨタ販売店で各車指定のブレードをお求
めください。

高速走行時は、通常のワイパーブレードよりガラスがふき取りにくくなること
があります。その場合には速度を落としてください。

駐車するとき

知識

 

 

 

 

 

 

 

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