Toyota Mirai (2017 year). Manual japanese - part 15

 

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Toyota Mirai (2017 year). Manual japanese - part 15

 

 

223

5-5. 運転支援装置について

5

運転

障害物を感知すると、ブザーが鳴ります。

フロント側またはリヤ側のみで障害物を感知しているとき

障害物との距離が近付くと、ブザーの断続時間が短くなります。障
害物との距離が次のとき、ブザーは断続音「ピピピ」から連続音

「ピー」になります。

・ フ ロ ン ト コ ー ナ ー セ ン サ ー が 感 知 し た 障 害 物 と の 距 離 が 約

30cm 以下

・ リヤコーナーセンサーが感知した障害物との距離が約 30cm 以

・ バックセンサーが感知した障害物との距離が約 35cm 以下

複数のセンサーが同時に障害物を感知しているときは、もっとも近
い障害物との距離に合わせたブザー音が鳴ります。

障害物を車両の前後で同時に感知したとき

フロント側、またはリヤ側で障害物を感知してブザーが連続で鳴っ
ているとき、反対側(フロントまたはリヤ)で新たに障害物を感知
すると、ブザー音は「ピピピピピピピ ピー」をくり返します。

フロント側、またはリヤ側で障害物を感知してブザーが連続で鳴っ
ているとき、反対側(フロントまたはリヤ)でもブザーが連続で鳴
る範囲内に障害物を感知すると、ブザー音は「ピピピ ピー」をく
り返します。

ブザーの音量と鳴り始めるタイミングを変更することができます。

(→ P. 414)

音声案内とブザー音

224

5-5. 運転支援装置について

約 150cm(約 1.5m)

約 60cm(約 0.6m)

感知できる範囲は右図のとおりです。
ただし、障害物がセンサーに近付きす
ぎると感知できません。

障害物の形状・条件によっては感知で
きる距離が短くなることや、感知でき
ないことがあります。

障害物を感知できる範囲を変更することができます。(→ P. 414)

作動条件

フロントコーナーセンサー:

・ パワースイッチが ON モードのとき
・ シフトポジションが P 以外にあるとき
・ 車両の速度が約 10km/h 以下のとき(シフトポジションが R にあるときは

除く)

リヤコーナーセンサー・バックセンサー:

・ パワースイッチが ON モードのとき
・ シフトポジションが R にあるとき

障害物を感知できる範囲

知識

225

5-5. 運転支援装置について

5

運転

センサーの感知について

センサーの感知範囲は車両前部と後部のバンパー周辺に限られます。

障害物の形状・条件によって感知できる範囲が短くなることや、感知できない
ことがあります。

センサーが障害物に近付きすぎると感知できないことがあります。

障害物を感知してから、表示やブザーが出るまでに多少時間がかかります。低
速走行時の場合でも表示やブザーが出る前に、障害物まで約 25cm 以内に接近
するおそれがあります。

マルチインフォメーションディスプレイに「ソナーの汚れを除去してください」
が表示されたときは

クリアランスソナーのセンサーに氷・雪・泥などが付着していることが考えられ
ます。この場合はセンサーの氷・雪・泥などを取り除けば、正常に復帰します。
また、低温時にはセンサーの凍結などにより異常表示が出たり、障害物があって
も感知しないことがあります。氷が解ければ、正常に復帰します。

マルチインフォメーションディスプレイに「クリアランスソナー故障」が表示さ
れたときは

センサーの異常などにより装置が正常に作動しなくなっているおそれがありま
す。
トヨタ販売店で点検を受けてください。

警告

クリアランスソナーをお使いになる前に

必ず次のことをお守りください。
お守りいただかないと思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。

車両の速度が約 10km/h をこえないようにしてください

センサーの感知範囲、作動速度には限界があります。車を前進・後退するとき
は、必ず車両周辺(特に車両側面など)の安全を確認し、ブレーキで車速を十
分に制御し、ゆっくり運転してください

センサーが感知する範囲にはアクセサリー用品などを取り付けないでくださ

226

5-5. 運転支援装置について

警告

センサーについて

次のとき、クリアランスソナーが正常に作動しないことがあり、思わぬ事故に
つながるおそれがあり危険です。注意して運転してください。

センサーに氷・雪・泥などが付着したとき(取り除けば、正常に復帰します)

センサー部が凍結したとき(解ければ、正常に復帰します)
特に低温時には凍結などにより異常表示が出たり、障害物があっても感知しな
いことがあります。

センサーを手などで覆ったとき

炎天下や寒冷時

凸凹道・坂道・砂利道・草むら走行時など

他車のホーン・オートバイのエンジン音・大型車のエアブレーキ音・他車のク
リアランスソナーなどの超音波を発生するものが近付いたとき

どしゃぶりの雨や水しぶきがかかったとき

車両姿勢が大きく傾いたとき

市販のフェンダーポール、無線機アンテナ、フォグランプを車に付けたとき

背の高い縁石や直角の縁石に向かって進んだとき

標識などのものによっては感知距離が短くなります。

バンパー真下付近は感知しません。
センサーより低いものや細い杭などは、一度感知しても接近すると突然感知し
なくなることがあります。

センサーに障害物が近付きすぎたとき

バンパーやセンサー部付近にものをぶつけたときや、たたくなどの強い衝撃を
与えたとき

トヨタ純正品以外のサスペンションを取り付けたとき

けん引フックを取り付けたとき

字光式ナンバープレート・ナンバープレートホルダーなどを取り付けたとき

障害物の形状・条件によっては感知できる範囲が短くなることや、感知できな
いことがあります。

227

5-5. 運転支援装置について

5

運転

警告

正確に感知できないことがある障害物

次のようなものは感知しないことがあります。注意して運転してください。

針金・フェンス・ロープなどの細いもの

綿・雪などの音波を吸収しやすいもの

鋭角的な形のもの

背の低いもの

背が高く上部が張り出しているもの

特に人は衣類の種類によっても検知できない場合がありますので、常に目視で
確認してください。

注意

クリアランスソナーを使用するとき

次のとき、センサーの異常などにより装置が正常に作動しなくなっているおそ
れがあります。トヨタ販売店で点検を受けてください。

障害物を検知してない状態で、クリアランスソナーの作動表示が点滅し、ブ
ザーが鳴ったとき

センサー部付近に物をぶつけたときや、たたくなどの強い衝撃を与えたとき

バンパーをぶつけたとき

ブザー音がしないのに表示が点灯したままのとき

洗車するとき

高圧洗車機を使用して洗車するときは、センサー部に直接水をあてないでくだ
さい。強い水圧により衝撃が加わり、正常に作動しなくなるおそれがあります。

スチームを使用した洗車機などで洗車するときは、スチームをセンサー部に近
付けすぎないようにしてください。スチームにより、正常に作動しなくなるお
それがあります。

228

5-5. 運転支援装置について

運転を補助する装置

ECB(電子制御ブレーキシステム)

電子制御により、ブレーキ操作に応じたブレーキ力を発生させます。

ABS(アンチロックブレーキシステム)

急ブレーキ時やすべりやすい路面でのブレーキ時にタイヤのロックを
防ぎ、スリップを抑制します。

ブレーキアシスト

急ブレーキ時などに、より大きなブレーキ力を発生させます。

VSC(ビークルスタビリティコントロール)

急なハンドル操作や、すべりやすい路面で旋回するときに横すべりを
抑え、車両の姿勢維持に寄与します。

S-VSC(ステアリングアシステッドビークルスタビリティコントロー
ル)

ABS・TRC・VSC・EPS を協調して制御します。
すべりやすい路面などの走行で急なハンドル操作をした際に、ハンド
ル操作力を制御することで、車両の方向安定性確保に貢献します。

TRC(トラクションコントロール)

すべりやすい路面での発進時や加速時にタイヤの空転を抑え、駆動力
を確保します。

ヒルスタートアシストコントロール

上り坂で発進するときに、車が後退するのを緩和します。

EPS(エレクトリックパワーステアリング)

電気式モーターを利用して、ハンドル操作を補助します。

PCS(プリクラッシュセーフティシステム)

→ P. 234

走行の安全性や運転性能を高めるため、走行状況に応じて次の装置が自
動で作動します。ただし、これらの装置は補助的なものなので、過信せ
ずに運転には十分に注意してください。

229

5-5. 運転支援装置について

5

運転

緊急ブレーキシグナル

急ブレーキ時に非常点滅灯を自動的に点滅させることにより、後続車
に注意をうながし、追突される可能性を低減させます。

BSM(ブラインドスポットモニター)

→ P. 240

TRC・VSC・ABS が作動している
ときは、スリップ表示灯が点滅しま
す。

ぬかるみや新雪などから脱出するときに、TRC が作動していると、アク
セルペダルを踏み込んでも FC システムの出力が上がらず、脱出が困難
な場合があります。

このようなときに

を押すことにより、脱出しやすくなる場合があ

ります。

TRC を停止するには

を押す

マルチインフォメーションディスプレ
イに「TRC OFF」と表示されます。

もう一度

を押すと、システム作動

可能状態にもどります。

TRC・VSC・ABS が作動しているとき

TRC を停止するには

230

5-5. 運転支援装置について

TRC と VSC を停止するには

TRC と VSC を停止するには、停車時に

を押し 3 秒以上保持してください。

VSC OFF 表示灯が点灯し、マルチインフォメーションディスプレイに「TRC
OFF」と表示されます。

もう一度

を押すと、システム作動可能状態にもどります。

プリクラッシュブレーキ、プリクラッシュブレーキアシスト(→ P. 234)も停
止します。
PCS 警告灯が点灯し、マルチインフォメーションディスプレイにメッセージが
表示されます。(→ P. 237)

を押さなくてもマルチインフォメーションディスプレイに「TRC OFF」が

表示されたとき

TRC・ヒルスタートアシストコントロールが作動できない状態になっています。
トヨタ販売店にご相談ください。

ABS・ブレーキアシスト・TRC・VSC・ヒルスタートアシストコントロールの
作動音と振動

上記のシステムが作動すると、次のような現象が発生することがありますが、異
常ではありません。

車体やハンドルに振動を感じる

車両停止後もモーター音が聞こえる

ABS の作動時に、ブレーキペダルが小刻みに動く

ABS の作動終了後、ブレーキペダルが少し奥に入る

ECB(電子制御ブレーキシステム)の作動音

次のような場合に ECB の作動音が聞こえることがありますが、異常ではありま
せん。

ブレーキペダルを操作したときに、モータールームから聞こえる作動音(“カチ”、

“シュー”、“ジー”という音)

運転席ドアを開けたときに車両前方から聞こえるブレーキシステムのモーター
音(“ジー”という音)

FC システム停止後 1 ∼ 2 分経過時に、モータールームから聞こえる作動音(“カ
チ”、“シュー”、“ジー”という音)

知識

231

5-5. 運転支援装置について

5

運転

EPS モーターの作動音

ハンドル操作を行ったとき、モーターの音(“ウィーン”という音)が聞こえる
ことがありますが、異常ではありません。

TRC や VSC の自動復帰について

TRC や VSC を作動停止にしたあと、以下のときはシステム作動可能状態にもど
ります。

パワースイッチを OFF にしたとき

(TRC のみを作動停止にしている場合)車速が高くなったとき

ただし、TRC と VSC の作動を停止している場合は、車速による自動復帰はあ
りません。

EPS の効果が下がるとき

停車中か極低速走行中に長時間ハンドルをまわし続けると、EPS システムのオー
バーヒートを避けるため、EPS の効果が下がりハンドル操作が重く感じられる
ようになります。
その場合は、ハンドル操作を控えるか、停車し、FC システムを停止してくださ
い。10 分程度でもとの状態にもどります。

ヒルスタートアシストコントロールの作動条件

次のときシステムが作動します。

シフトポジションの位置が P または N 以外(前進または後退での上り坂発進時)

車両停止状態

アクセルペダルを踏んでいない

パーキングブレーキがかかっていない

ヒルスタートアシストコントロールの自動解除

次のいずれかのときシステムが解除されます。

シフトポジションを P または N の位置にした

アクセルペダルを踏んだ

パーキングブレーキをかけた

ブレーキペダルから足を離して約 2 秒経過した

緊急ブレーキシグナルの作動条件

次のときシステムが作動します。

非常点滅灯が点滅していないこと

車速 55km/h 以上

ブレーキペダルが踏み込まれ、車両の減速度から急ブレーキだと判断された

232

5-5. 運転支援装置について

緊急ブレーキシグナルの自動解除

次のいずれかのときシステムが解除されます。

非常点滅灯を点滅させた

ブレーキペダルを離した

車両の減速度から急ブレーキではないと判断された

警告

ABS の効果を発揮できないとき

タイヤのグリップ性能の限界をこえたとき(雪に覆われた路面を過剰に摩耗し
たタイヤで走行するときなど)

雨でぬれた路面やすべりやすい路面での高速走行時に、ハイドロプレーニング
現象が発生したとき

ABS が作動することで、制動距離が通常よりも長くなる可能性があるとき

ABS は制動距離を短くする装置ではありません。特に次の状況では、常に速度
を控えめにして前車と安全な車間距離をとってください。

泥・砂利の道路や積雪路を走行しているとき

タイヤチェーンを装着しているとき

道路のつなぎ目など、段差をこえたとき

凹凸のある路面や石だたみなどの悪路を走行しているとき

TRC の効果を発揮できないとき

すべりやすい路面では、TRC が作動していても、車両の方向安定性や駆動力が
得られないことがあります。車両の方向安定性や駆動力を失うような状況では、
特に慎重に運転してください。

ヒルスタートアシストコントロールの効果を発揮できないとき

ヒルスタートアシストコントロールを過信しないでください。急勾配の坂や、
凍った路面ではヒルスタートアシストコントロールが効かないことがありま
す。

スリップ表示灯が点滅しているとき

TRC・VSC または ABS が作動中であることを知らせています。常に安全運転
を心がけてください。無謀な運転は思わぬ事故につながるおそれがあり危険で
す。表示灯が点滅したら特に慎重に運転してください。

233

5-5. 運転支援装置について

5

運転

警告

TRC や VSC を OFF にするとき

TRC や VSC は駆動力や車両の方向安定性を確保しようとするシステムです。
そのため、必要なとき以外は TRC・VSC を作動停止状態にしないでください。
TRC や VSC を作動停止状態にしたときは、路面状況に応じた速度で、特に慎
重な運転を心がけてください。

タイヤまたはホイールを交換するとき

4 輪とも指定されたサイズで、同じメーカー・ブランド・トレッドパターン(溝
模様)のタイヤを使用し、推奨された空気圧にしてください。(→ P. 408)
異なったタイヤを装着すると、ABS・TRC・VSC が正常に作動しません。
タイヤ、またはホイールを交換するときは、トヨタ販売店に相談してください。

タイヤとサスペンションの取り扱い

問題があるタイヤを使用したり、サスペンションを改造したりすると、運転を
補助するシステムに悪影響をおよぼし、システムの故障につながるおそれがあ
ります。

234

5-5. 運転支援装置について

PCS(プリクラッシュセーフティシステム)

衝突警告表示

衝突の可能性が高いと検知した
とき、“ピピピ・・・”とブザー
音が鳴り、マルチインフォメー
ションディスプレイに衝突警告
表示を出し、回避操作をうながし
ます。

プリクラッシュブレーキアシスト

衝突の可能性が高いときには、ブレーキペダルが踏まれる強さに反応
してブレーキ力を増強します。

プリクラッシュブレーキ

前方の車両や障害物との衝突の可能性が高いときに衝突警告表示・ブ
ザー音で警報を行い、さらに衝突が避けられないと判断したときは、
ブレーキが自動でかかり、衝突速度を低減します。

レーダーセンサーにより、前方の車両や障害物と衝突の可能性があると
判断したときに、警報により運転者に対して回避操作をうながし、衝突
の防止に役立ちます。前方の障害物と衝突の可能性が高い、または前方
の障害物と衝突が避けられないと検知したとき、自動的にブレーキを作
動させ、乗員や車両への衝撃の軽減に寄与します。

必要に応じて、スイッチ操作でプリクラッシュセーフティシステムの警
報タイミングの変更や ON/OFF を切りかえることができます。

(→ P. 235)

235

5-5. 運転支援装置について

5

運転

プリクラッシュセーフティシステムの警報タイミングを変更する

PCS スイッチを押すごとに次の
ように距離に応じて変更できま
す。

遠い

中間

近い

初期設定

プリクラッシュセーフティシステムを OFF にする

PCS スイッチを 3 秒以上押す

PCS 警告灯が点灯し、マルチイン
フォメーションディスプレイにメッ
セージが表示されます。

ON するには、再度 PCS スイッチ
を押します。
パワースイッチがON モードになる
たびシステムは ON になります。

プリクラッシュセーフティシステムの切りかえ

236

5-5. 運転支援装置について

走行中に進路上またはその付近に
車や障害物があるかどうかを検知
し、その位置や速度・進路から衝突
するおそれがあるかどうか判断し
ます。

システムの作動条件

プリクラッシュセーフティシステムが ON(→ P. 235)で、次の状態のとき、
作動します。

衝突警告表示の作動条件

・ 車速が約 15km/h 以上
・ 自車から見た前方の車両や障害物の接近速度が約 10km/h 以上

プリクラッシュブレーキアシストの作動条件

・ VSC が OFF でないとき
・ 車速が約 30 km/h 以上
・ 自車から見た前方の車両や障害物の接近速度が約 30km/h 以上
・ ブレーキペダルが踏まれているとき

プリクラッシュブレーキの作動条件

・ VSC が OFF でないとき
・ 自車速度が約 15km/h 以上
・ 自車から見た前方の車両や障害物との接近速度が約 10km/h 以上

衝突の可能性がなくてもシステムが作動するとき

センサーの前方がさえぎられる次のような場合、システムが衝突の可能性がある
と判断し、作動することがあります。

カーブまたは右左折時に対向車とすれ違ったとき

車両前方の障害物(前方車両・ETC ゲートなど)に急速に接近したとき

上り坂を走行中など進行方向の道路上方に構造物(看板・低い天井・蛍光灯な
ど)があるとき

幅が狭い、または天井の低い場所(橋・トンネル・高架下など)を通過するとき

凹凸のある路面を走行するとき

路面上に金属物、段差または突起物があるとき

レーダーセンサー

知識

237

5-5. 運転支援装置について

5

運転

車高が極端に変化しているとき

センサー周辺への強い衝撃などにより、センサーの向きがずれているとき

カーブの入り口の道路脇に障害物(ガードレールなど)があるとき

自車の車両姿勢が前上がりになる場合(重い荷物を積んだときなど)

また、このとき、ブレーキをかけると通常よりブレーキが強くかかる場合があり
ます。

センサーが検知しない場合

パイロンなどのプラスチック類は検知できません。人や動物・二輪車・木・雪の
吹きだまりなどは検知しない場合があります。

システムの作動しない環境

プリクラッシュセーフティシステムは、想定されていない状況では有効に作動し
ない場合があります。

きついカーブや起伏がある場所

交差点などで、自車の進行方向に急な飛び出しがある状況

自車の進行方向に車の急な割り込みがある状況

雨・霧・雪・砂嵐などの悪天候の状況

VSC が作動していないとき、車が横すべりしている状態

車両姿勢が極端に変化している状態

レーダーセンサー周辺への強い衝撃などにより、レーダーセンサーの向きがず
れているとき

大きくハンドルをきるなどにより、障害物が前方に突然出現したとき

システムの自動解除

システムの異常が検知された場合やセンサーが障害物を検知できない状況(セン
サーの汚れなど)では、システムの動作が自動的に解除されます。このような場
合には、衝突の可能性があってもシステムは有効に作動しません。

システムに異常がある、またはシステムが一時的に使用できないとき

PCS 警告灯が点滅し、マルチインフォメーションディスプレイに警告メッセー
ジが表示されます。マルチインフォメーションディスプレイに警告メッセージが
表示されたときは、表示された画面の指示に従ってください。

TRC と VSC を停止したとき

TRC と VSC の作動を停止(→ P. 230)したときは、プリクラッシュブレーキ
アシスト・プリクラッシュブレーキの作動も停止します。ただし、警報機能は
作動します。

PCS 警告灯が点灯し、マルチインフォメーションディスプレイに「VSC が OFF
のためプリクラッシュブレーキも停止します」と表示されます。

238

5-5. 運転支援装置について

警告

安全にお使いいただくために

安全運転を行う責任は運転者にあります。常に周囲の状況を把握し、安全運転
に努めてください。

プリクラッシュセーフティシステムを日常のブレーキ操作のかわりには絶対に
使用しないでください。本システムはあらゆる状況で衝突を回避または軽減す
るものではありません。システムに頼ったり、安全を委ねる運転をすると思わ
ぬ事故につながり、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれ
があります。

本システムは衝突の回避を支援、あるいは衝突の被害を軽減することを目的と
して設計していますが、その効果はさまざまな条件(→ P. 236)によりかわ
ります。そのため、常に同じ性能が発揮できるものではありません。また、プ
リクラッシュブレーキは運転者の操作状態によっては作動しません。運転者が
ブレーキペダルを踏んでいたり、ハンドルを操作していると、その操作状態に
よっては運転者の回避操作と判断され、自動ブレーキが作動しない場合があり
ます。

レーダーセンサーの取り扱い

プリクラッシュセーフティシステムが効果を発揮できるように次のことをお守
りください。お守りいただかないと、センサーが正しく作動せず、思わぬ事故
につながるおそれがあります。

センサーとグリルカバーは常にきれいにしておく
お手入れをする際は、センサーやグリルカバーを傷付けないよう、やわらかい
布を使ってください。

センサー周辺への強い衝撃を避ける
センサーの位置がずれると、システムに誤動作または異常が起こるおそれがあ
ります。センサー、または周辺に強い衝撃を受けた際は、必ずトヨタ販売店に
て点検を受け、調整してください。

センサーを分解しない

センサーやグリルカバー周辺にアクセサリーを付けたり、ステッカーを貼った
りしない

センサーやグリルカバーを改造したり塗装したりしない

センサーの交換が必要な場合は、トヨタ販売店にご相談ください。

センサーは電波法の基準に適合しています。センサーに貼り付けられているラ
ベルはその証明ですのではがさないでください。また、センサーを分解・改造
すると罰せられることがあります。

 

 

 

 

 

 

 

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