Toyota Prius PHV (2017 year). Manual japanese - part 30

 

  Index      Toyota     Toyota Prius PHV (2017 year) - manual japanese

 

Search            

 

 

 

 

 

 

 

 

Content   ..  28  29  30  31   ..

 

 

Toyota Prius PHV (2017 year). Manual japanese - part 30

 

 

463

5

運転

5-5. 運転支援装置について

インテリジェントクリアランスソナー

次のようなときに進行方向の障害物を感知してシステムが作動します。

低速走行時にブレーキペダルを踏み忘れてしまった、または踏み遅れ
てしまったとき

アクセルペダルを踏みすぎてしまったとき

駐車時や低速走行時における障害物への衝突のおそれがあるときや、ア
クセルペダルの踏み間違いや踏みすぎによる急発進、および、シフトポ
ジション選択を誤っての発進時に、センサーが前後進行方向の障害物を
検知するとシステムが作動し、壁などの障害物への衝突を緩和し被害低
減に寄与します。

システム作動例

:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。

464

5-5. 運転支援装置について

シフトポジションの選択を誤って発車してしまったとき

465

5-5. 運転支援装置について

5

運転

フロントコーナーセンサー

フロントセンサー

リヤコーナーセンサー

バックセンサー

マルチインフォメーションディス

プレイの

画面(→ P. 273)か

ら、インテリジェントクリアランス
ソナーの ON(作動)/ OFF(非作
動)を切りかえることができます。

インテリジェントクリアランスソナー
が OFF(非作動)になっているときは、
ICS OFF 表示灯が点灯します。

OFF(非作動)に切りかえて、インテリジェントクリアランスソナーを停止させた

場合、再度、マルチインフォメーションディスプレイの

画面から ON(作動)

に切りかえないとシステムは復帰しません。(パワースイッチの操作では復帰しま
せん)

センサーの種類

1
2
3
4

インテリジェントクリアランスソナーの切りかえ

466

5-5. 運転支援装置について

インテリジェントクリアランスソナーは、衝突の可能性がある障害物を
感知したとき、ハイブリッドシステムの出力を抑制することにより車速
の上昇を抑えます。(ハイブリッドシステム出力抑制制御:下記図 1)
また、そのままアクセルぺダルを踏み続けた場合は、ブレーキをかけ減
速させます。(ブレーキ制御:下記図 2)

作動について

467

5-5. 運転支援装置について

5

運転

作動開始条件

ICS OFF 表示灯が点灯・点滅(→ P. 465, 472)しておらず、次の
条件をすべて満たすと作動します。

X

ハイブリッドシステム出力抑制制御

・ インテリジェントクリアランスソナーを ON(作動)にしているとき
・ 車速が 15km/h 以下
・ 車両進行方向に障害物がある(2 ∼ 4m 先まで)
・ 衝突回避には、通常よりやや強めのブレーキ操作が必要とシステム

が判断した

X

ブレーキ制御

・ ハイブリッドシステム出力抑制制御作動中
・ 衝突回避には、急ブレーキ操作が必要とシステムが判断した

作動終了条件

次のいずれかの条件のときに作動が終了します。

X

ハイブリッドシステム出力抑制制御

・ インテリジェントクリアランスソナーを OFF(停止)にした
・ 通常のブレーキ操作で衝突回避が可能になった
・ 車両進行方向の障害物がなくなった(2 ∼ 4m 先まで)

X

ブレーキ制御

・ インテリジェントクリアランスソナーを OFF(停止)にした
・ ブレーキ制御により車両が停止して約 2 秒が経過した
・ ブレーキ制御により車両が停止したあとに、ブレーキペダルを踏ん

・ 車両進行方向の障害物がなくなった(2 ∼ 4m 先まで)

作動条件について

468

5-5. 運転支援装置について

ハイブリッドシステム出力抑制制御・ブレーキ制御が作動したときは、ブ
ザーでお知らせするとともに、マルチインフォメーションディスプレイ
にメッセージが表示されます。

出力抑制制御は状況により、加速制限制御か出力最大抑制制御のいずれかが作動し
ます。

ハイブリッドシステム出力抑制制御・ブレーキ制御の表示・ブザーにつ
いて

制御

状況

マルチ

インフォメーション

ディスプレイ表示

ICS 

OFF

表示灯

ブザー

ハイブリッド
システム出力

抑制制御作動中

(加速制限

制御)

一定以上の加速
ができない状況

消灯の

まま

“ポーン”

(単発音)

ハイブリッド
システム出力

抑制制御作動中

(出力最大抑制

制御)

通常よりやや強
めのブレーキ操
作が必要な状況

消灯の

まま

ブレーキ制御

作動中

急ブレーキが

必要な状況

システム作動

により車両停止

ブレーキ制御作

動後に車両が
停止した状況

点灯

469

5-5. 運転支援装置について

5

運転

センサーの感知範囲について

インテリジェントクリアランスソナーの感知範囲は、クリアランスソナーの感知
範囲(→ P. 456)とは異なります。
そのため、クリアランスソナーが障害物との接近をお知らせしても、インテリ
ジェントクリアランスソナーは作動を開始していない場合があります。

システムが作動したとき

システム作動により車両が停止した場合、インテリジェントクリアランスソナー
が停止して、ICS OFF 表示灯が点灯します。

システムの復帰について

システム作動によりインテリジェントクリアランスソナーが停止したときに、イ
ンテリジェントクリアランスソナーを復帰させたい場合は、再度、インテリジェ
ントクリアランスソナーを ON にし停止を解除(

P. 465)するか、パワース

イッチ をいったん OFF にしてから、再度 ON モードにしてください。
また、進行方向の障害物がなくなった状態で車両を走行させたとき、または車両
の進行方向が入れかわった(前進から後退、または後退から前進に切りかえた)
ときはシステムが自動的に復帰します。

センサーが感知しない障害物について

次のような障害物は、センサーが感知しない場合があります。

人や綿、雪など音波を反射しにくいもの

(特に人は衣類の種類によっても感知できない場合があります)

地面に対して垂直でないもの、車両進行方向に対して直角でないもの、凸凹な
もの、波打っているもの

背の低いもの

針金・フェンス・ロープ・標識の支柱などの細いもの

バンパーに非常に近いもの

クリアランスソナーのブザーについて

クリアランスソナーの ON / OFF に関係なく(

P. 453)、インテリジェント

クリアランスソナーを停止させていなければ(

P. 465)、前側センサーまた

はうしろ側センサーが障害物を感知してブレーキ制御が作動すると、クリアラン
スソナーのブザーも鳴り、障害物とのおよその距離をお知らせします。

知識

470

5-5. 運転支援装置について

衝突の可能性がなくてもシステムが作動する状況

次のような状況では、衝突の可能性がなくてもシステムが作動する場合がありま
す。

周辺環境の影響

・ 垂れ幕や旗、垂れ下がった枝、遮断機(踏切のバー・ETC のバー・駐車場の

バーなど)に向かって走行するとき

・ 道路脇に障害物があったとき(狭いトンネル・狭い鉄橋・狭い道路などを走

行したとき)

・ 縦列駐車時
・ 地面にわだちや穴がある場合
・ 排水溝などの金属のフタ(グレーチング)走行時
・ 急な登坂路を走行するとき
・ 冠水している道路でセンサーに水がかぶったとき

天候の影響

・ センサーに氷・雪・泥などが付着したとき(取り除けば、正常に復帰します)
・ どしゃぶりの雨や水しぶきがかかったとき
・ 霧・雪・砂嵐などの悪天候の状況

他の音波の影響

・ 他車のホーン・オートバイのエンジン音・大型車のエアブレーキ音・車両感

知器・他車のクリアランスソナーなど超音波を発生するものが付近にあると

・ センサー付近に市販の電装部品(字光式ナンバープレート < 特に蛍光灯タイ

プ >・フォグランプ・フェンダーポール・無線アンテナなど)を取り付けたとき

・ 狭い道路を走行するとき

・ 砂利道・草むらなどを走行するとき

471

5-5. 運転支援装置について

5

運転

車両の変化

・ 車両姿勢が大きく傾いたとき
・ 積載状況などにより車高が著しく変化した場合(ノーズアップ・ノーズダウ

ンなど)

・ 衝突などで、センサーの方向ズレが発生したとき

万一、踏切などでインテリジェントクリアランスソナーが誤って作動したとき

万一、踏切などでインテリジェントクリアランスソナーが誤って作動しても、ブ
レーキ制御は約 2 秒で解除されるため、そのまま前進することで脱出できます。
また、ブレーキペダルを踏んでも、ブレーキ制御は解除されるため、再度アクセ
ルペダルを踏むことで前進し、脱出できます。

システムが正常に作動しないおそれのある状況

次のような状況では、システムが正常に作動しない場合があります。

周辺環境の影響

・ 感知できる障害物と車両のあいだに、感知できない障害物がある場合
・ 車・二輪車・自転車・歩行者などの障害物が車両の横から割り込んだり、飛

び出してきたとき

天候の影響

・ センサーに氷・雪・泥などが付着したとき(取り除けば、正常に復帰します)
・ どしゃぶりの雨や水しぶきがかかったとき
・ 霧・雪・砂嵐などの悪天候の状況

・ 炎天下や寒冷時でセンサー周辺部が著

しく高温または低温の場合

・ 風が強いとき

472

5-5. 運転支援装置について

他の音波の影響

・ 他車のホーン・オートバイのエンジン音・大型車のエアブレーキ音・車両感

知器・他車のクリアランスソナーなど超音波を発生するものが付近にあると

・ センサー付近に市販の電装部品(字光式ナンバープレート < 特に蛍光灯タイ

プ >・フォグランプ・フェンダーポール・無線アンテナなど)を取り付けたとき

車両の変化

・ 車両姿勢が大きく傾いたとき
・ 積載状況などにより車高が著しく変化した場合(ノーズアップ・ノーズダウ

ンなど)

・ 衝突などで、センサーの方向ズレが発生したとき

シンプルインテリジェントパーキングアシスト作動中のインテリジェントクリア
ランスソナーについて

→ P. 477

補機バッテリーを脱着したとき

システムを初期化する必要があります。
約 35km/h 以上の車速で 5 秒以上直進走行することで初期化できます。

マルチインフォメーションディスプレイに「ICS 現在 使用できません」が表示さ
れ ICS OFF 表示灯が点滅したとき

センサー部に氷・雪・泥などが付着していることが考えられます。
この場合はセンサーの氷・雪・泥などを取り除けば、正常に復帰します。
また、低温時にはセンサーの凍結などにより異常表示が出たり、障害物があっ
ても感知しないことがあります。氷が溶ければ、正常に復帰します。

センサーの汚れを取り除いても表示が出るとき、センサーが汚れていなくても
表示が出るときは、トヨタ販売店で点検を受けてください。

補機バッテリーを脱着したあとにシステムの初期化がされていないことが考え
られます。システムの初期化を行ってください。

マルチインフォメーションディスプレイに「ICS故障 販売店で点検してください」
が表示され ICS OFF 表示灯が点滅しブザーが鳴ったとき

システムが正常に作動しなくなっているおそれがあります。
トヨタ販売店で点検してください。

473

5-5. 運転支援装置について

5

運転

警告

安全にお使いいただくために

システムを過信しないでください。システムを過信すると思わぬ事故につなが
るおそれがあり危険です。

安全運転を行う責任は運転者にあります。常に周囲の状況を把握し、安全運転
に努めてください。インテリジェントクリアランスソナーは衝突緩和という支
援ができる場合がありますが、状況によっては作動しない場合もあります。

インテリジェントクリアランスソナーは、完全に車両を停止させるシステムで
はありません。また、車両を停止させることができたとしても、ブレーキ制御
は約 2 秒で解除されるため、すぐにブレーキペダルを踏んでください。

システムを正しく作動させるために

センサー(

P. 465)について、次のことをお守りください。お守りいただ

かないと、センサーが正しく作動せず、思わぬ事故につながるおそれがあり危
険です

改造・分解・塗装などをしない

純正品以外に交換しない

センサー周辺へ衝撃を与えない

センサーに傷を付けたりせずに、常にきれいにしておく

サスペンションの取り扱いについて

車高や車の傾きが変化すると、センサーが障害物を正しく感知できなくなり、
システムが作動しなくなったり、不要に作動してしまう場合があるため、サス
ペンションの改造はしないでください。

474

5-5. 運転支援装置について

注意

センサーの故障を防ぐために

センサー周辺に衝撃を受けたときは、センサーの故障などにより装置が正常に
作動しなくなっているおそれがあります。トヨタ販売店で点検を受けてくださ
い。

高圧洗車機を使用して洗車するときは、センサー部に直接水をあてないでくだ
さい。強い水圧により衝撃が加わり、正常に作動しなくなるおそれがあります。

スチームを使用した洗車機などで洗車するときは、スチームをセンサー部に近
付けすぎないようにしてください。スチームにより、正常に作動しなくなるお
それがあります。

不要な作動を防ぐために

次のときは、インテリジェントクリアランスソナーを OFF にしてください。
衝突の可能性がなくてもシステムが作動する場合があります。

点検などで、シャシーローラー・シャシーダイナモ・フリーローラーなどを使
用する場合

船舶・トラックなどへ積載する際の進入時

ローダウンサスペンションや、純正と異なるサイズのタイヤを取り付けた場合

積載状況などにより車高が著しく変化した場合(ノーズアップ・ノーズダウン
など)

けん引フックを取り付けた場合

475

5

運転

5-5. 運転支援装置について

S-IPA(シンプルインテリジェントパーキングアシスト)

機能概要

シンプルインテリジェントパーキングアシストは、ハンドルを自動で
操作することにより、目標駐車位置付近への後退駐車や縦列駐車から
の出庫を補助します。

(シフトポジションの切りかえ、および前進・後

退時の速度調整は自動で行いません)

シンプルインテリジェントパーキングアシストは自動駐車装置では
ありません。後退駐車や縦列駐車からの出庫を行うための補助装置
です。

設定した目標駐車位置付近に向けハンドル操作をアシストするシス
テムのため、駐車時の路面や自車の状況・目標駐車位置までの距離
などにより、設定した目標駐車位置に到達できない場合があります。

インテリジェントクリアランスソナーとの連携

シンプルインテリジェントパーキングアシストが作動しているとき
は、インテリジェントクリアランスソナーの ON / OFF に関係なく、
システムが衝突の可能性がある障害物を感知したとき、緊急ブレーキ
が作動します。(→ P. 477)

シンプルインテリジェントパーキングアシストについて

警告

後退または前進するときは、必ず車両の後方や前方および周辺の安全を直接確
認し、ブレーキペダルを踏んで車速調整しながら、ゆっくり後退または前進し
てください。

周辺の車両や障害物、人などに接触しそうなときは、ブレーキペダルを踏んで
停車し、S-IPA スイッチ(→ P. 478)を押してシステムを中止してください。

:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。

476

5-5. 運転支援装置について

シンプルインテリジェントパーキングアシストのアシストモードと機能
一覧

アシストモード

(機能)

駐車種類

機能概要

参照

ページ

車庫入れ駐車

アシストモード

(前進誘導機能付き)

並列駐車

目標駐車位置の正面に停車した
状態からアシストを開始し、後退
開始位置への案内を含めたバッ
ク駐車アシストを行います。

P. 481

縦列駐車

アシストモード

縦列駐車

目標駐車位置の検出と後退開始
位置を案内し、後退からアシスト
を開始し、目標駐車位置までアシ
ストを行います。

P. 487

縦列出庫

アシストモード

縦列出庫

縦列駐車状態からアシストを開
始し、駐車スペースから出られる
位置までアシストを行います。

P. 493

477

5-5. 運転支援装置について

5

運転

シンプルインテリジェントパーキングアシスト作動中のインテリジェントクリア
ランスソナーについて

シンプルインテリジェントパーキングアシスト作動中は、インテリジェントクリ
アランスソナーの ON / OFF(→ P. 465)に関係なく、システムが衝突の可能
性がある障害物を感知したとき、インテリジェントクリアランスソナーのハイブ
リッドシステム出力抑制制御・ブレーキ制御が作動します。

インテリジェントクリアランスソナー作動後はシンプルインテリジェントパー
キングアシストの作動を一時的に中断し、インテリジェントクリアランスソ
ナーの作動がマルチインフォメーションディスプレイに表示されます。

(→ P. 468)

インテリジェントクリアランスソナーの作動による中断が3回発生した場合、シ
ンプルインテリジェントパーキングアシストの作動を中止します。

インテリジェントクリアランスソナーが作動したあと、シンプルインテリジェ
ントパーキングアシストが作動可能な場合は、マルチインフォメーションディ
スプレイにシフト操作をうながすメッセージが表示されます。マルチインフォ
メーションディスプレイの表示に従いシフトレバーを操作し、再度 S-IPA ス
イッチ(→ P. 478)を押すことで、シンプルインテリジェントパーキングア
シストの作動を再開できます。

シンプルインテリジェントパーキングアシスト作動中のシフト操作について

前進から後退(または後退から前進)時のシフト切りかえ案内前でも、運転者の
意思で前進または、後退したいと判断した場合は、シフトを切りかえても支援を
継続します。ただし、システム案内と異なる操作のため、切り返しを行う回数は
多くなることがあります。

カスタマイズ機能

障害物を感知できる範囲などを変更できます。

(カスタマイズ機能一覧:→P. 704)

知識

478

5-5. 運転支援装置について

S-IPA スイッチによる切りかえ

S-IPA スイッチを押す

機能の切りかえ、アシストモードの
中止/再開ができます。

パワースイッチが ON モード、車速が約 30km/h 以下のとき、S-IPA
スイッチを押すごとに、次のように機能が切りかわります。

選択中の機能がマルチインフォメーションディスプレイの作動表示部

→P. 479

に表示されます。

車庫入れ駐車アシストモードの作動条件

→ P. 485

を満たしたときに切り

かえできます。
作動条件を満たしていない場合は、縦列駐車アシストモードに切りかわりま
す。

アシストモードの切りかえ

X

シフトポジションが P 以外で
S-IPA スイッチを押したとき

X

シフトポジションが P で
S-IPA スイッチを押したとき

車庫入れ駐車アシストモード

OFF

縦列駐車アシストモード

縦列出庫アシストモード

OFF

 

 

 

 

 

 

 

Content   ..  28  29  30  31   ..