Toyota Estima (2017 year). Manual japanese - part 14

 

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Toyota Estima (2017 year). Manual japanese - part 14

 

 

207

4-5.Toyota Safety Sense C

4

運転

警告

前方センサーは、前方車両の検出にレーザー光を使用しており、IEC 60825-
1 規格におけるレーザー等級 1M に相当します。通常の使用においてレーザー
光が目に障害をおよぼす危険はありませんが、次のことを必ずお守りください。
お守りいただかないと重大な視覚障害におよぶか、最悪の場合失明につながる
おそれがあります。

有害なレーザー照射を避けるため、前方センサーは絶対に分解や取りはずしを
しないでください。また、分解した前方センサーは IEC 60825-1 規格にお
けるレーザー等級 3B に相当し、目に有害です。

光学機器(拡大鏡・顕微鏡・虫眼鏡など)を使用して、100mm 以内の距離
からセンサーをのぞきこまないでください。

レーザー等級ラベル

レーザー説明ラベル

レーザー放射仕様

最大出力(平均): 45 mW
パルス持続時間 : 33 ns
波長 : 905 nm
発散角(水平×垂直): 28°× 12°

208

4-5.Toyota Safety Sense C

警告

前方センサーの故障や誤作動を防ぐために

次のことをお守りください。 
お守りいただかないと、前方センサーが正常に作動せず、思わぬ事故につなが
り、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。

フロントウインドウガラスは常にきれいにしておく 
フロントウインドウガラス外側に汚れ・油膜・水滴・雪などが付着した場合
は、取り除いてください。 
フロントウインドウガラス内側の前方センサー取り付け部が汚れた場合は、ト
ヨタ販売店にご相談ください。

冬季のように、車室内と外気の温度差が大きいときなどは、フロントウインド
ウガラスが曇りやすくなります。フロントウインドウガラスの前方センサー前
部が曇ったり、結露したり、凍結したりすると、システムが一時的に作動しな
くなることがあり、PCS 警告灯が点滅します。その場合は、フロントデフロ
スターで曇りなどを取り除いてください。( → P. 259)

前方センサー前部に水滴が付着したときはワイパーでふき取る 
水滴のふき取りが不十分な場合、性能が低下することがあります。

フロントウインドウガラスの前方センサー前部の水滴をワイパーが正しくふ
き取れないときは、ワイパーゴムまたはワイパーブレードを交換する 
ワイパーブレードの交換が必要な場合は、トヨタ販売店にご相談ください。

フロントウインドウガラスにフィルムを貼らない

フロントウインドウガラス外側の前方セ
ンサー前部(図に示す範囲内)にステッ
カー(透明なものを含む)などを貼りつけ
ない

A: フロントウインドウガラス上端から
前 方センサー下端より下約 10cm まで

B: 約 20cm(前方センサー中心から左
右 約 10cm)

フロントウインドウガラス内側の前方セ
ンサー下部(図に示す範囲内)に何も取り
付けたり、貼り付けたりしない

A:前方センサー下端から下約10cmまで

B: 約 20cm(前方センサー中心から左
右約 10cm)

209

4-5.Toyota Safety Sense C

4

運転

警告

フロントウインドウガラスに傷・ひびなどが生じた場合は、そのまま放置せず
に交換する
フロントウインドウガラスの交換が必要な場合は、トヨタ販売店にご相談くだ
さい。

前方センサーの前にアンテナを取り付けない

前方センサーに液体をかけない

前方センサーに強い光を照射しない

前方センサーのレンズを汚したり、傷を付けたりしない 
フロントウインドウガラス内側を掃除するときは、ガラスクリーナーがレンズ
に付着しないようにしてください。また、レンズにはふれないでください。 
レンズに汚れ・傷がある場合は、トヨタ販売店にご相談ください。

前方センサーに強い衝撃を加えない

前方センサーの取り付け位置や向きを変更したり、取りはずしたりしない 

前方センサーを分解しない

前方センサー付近に電子機器や、強い電波を発信する機器を取り付けない

インナーミラー・サンバイザーなどの前方センサー周辺部品や天井を改造しな

ボンネット・フロントグリル・フロントバンパーに、前方センサーの視界をさ
えぎる可能性のあるアクセサリーを取り付けない 
詳しくはトヨタ販売店にご相談ください。

ルーフ上に全長の長い荷物(サーフボードなど)を積むときは、前方センサー
の視界をさえぎらないようにする

ヘッドランプなどのランプ類を改造しない

ダッシュボードには何も取り付けたり、置いたりしない

210

4-5.Toyota Safety Sense C

PCS(プリクラッシュセーフティシステム)

衝突警報

先行車と衝突の可能性が高いと
判断したとき、

“ピピピ・・・”と

ブザー音が鳴り、マルチインフォ
メーションディスプレイに警告
メッセージを表示し、回避操作を
うながします。

プリクラッシュブレーキアシスト

先行車と衝突の可能性が高いと判断したとき、ブレーキペダルが踏ま
れる強さに応じてブレーキ力を増強します。

プリクラッシュブレーキ

先行車と衝突の可能性が高いと判断したときに衝突警報を行い、さ ら
に衝突の可能性が高まったと判断したときは、ブレーキが自動でか か
り、衝突回避を支援、あるいは衝突速度の低減に寄与します。

進路上の車両を前方センサーで検出し、衝突の可能性が高いと判断した
ときに、警報やブレーキ力制御により運転者の衝突回避操作を補助しま
す。また、衝突の可能性がさらに高まったと判断したときは、自動的に
ブレーキを作動させることで、衝突回避を支援、あるいは衝突被害の軽
減に寄与します。

必要に応じて、プリクラッシュセーフティシステムの ON / OFF や、
警報タイミングを切りかえることができます。(→ P. 213)

211

4-5.Toyota Safety Sense C

4

運転

警告

安全にお使いいただくために

安全運転を行う責任は運転者にあります。常に周囲の状況を把握し、安全運転
に努めてください。 
プリクラッシュセーフティシステムを日常のブレーキ操作のかわりには絶対
に使用しないでください。本システムはあらゆる状況で衝突を回避または衝突
の被害を軽減するものではありません。システムに頼ったり、安全を委ねる運
転をしたりすると思わぬ事故につながり、重大な傷害におよぶか、最悪の場合
死亡につながるおそれがあります。

プリクラッシュセーフティシステムは衝突の回避を支援、あるいは衝突被害の
軽減に寄与することを目的として設計していますが、その効果はさまざまな条
件によりかわり、常に同じ性能を発揮できるものではありません。 
次の項目をお読みいただき、システムを過信せず安全運転に努めてください。

・ 衝突の可能性がなくてもシステムが作動するおそれがあるとき:→ P. 215
・ システムが正常に作動しないおそれがあるとき : → P. 219

お客様ご自身でプリクラッシュセーフティシステムの作動テストを行わない
でください。状況によってシステムが正常に作動せず、思わぬ事故につながる
おそれがあります。

 プリクラッシュブレーキについて

プリクラッシュブレーキは運転者の操作状態によっては作動しません。運転者
がアクセルペダルを強く踏んでいたり、ハンドルを操作したりしていると、場
合によっては運転者の回避操作とシステムが判断し、プリクラッシュブレーキ
が作動しない場合があります。

プリクラッシュブレーキ作動中に、アクセルペダルを強く踏んだり、ハンドル
を操作したりすると、場合によっては運転者の回避操作とシステムが判断し、
プリクラッシュブレーキの作動が解除されます。

プリクラッシュブレーキ作動時は、強いブレーキがかかります。プリクラッ
シュブレーキは車両が停止してから約2秒後に解除されます。必要に応じて運
転者自らブレーキをかけてください。

ブレーキペダルを踏んでいるときは、運転者の回避操作とシステムが判断し、
プリクラッシュブレーキの作動開始タイミングを遅らせる場合があります。

走行中、システムは踏切の遮断機などの前方障害物を衝突対象物と認識し、プ
リクラッシュブレーキを作動させることがあります。万一踏切内に閉じ込めら
れた場合などは、次の操作で車両を前進させ、状況に応じて安全を確保して
下さい。

・ 車両停止後に再度アクセルペダルを踏む
・ 減速中にアクセルペダルを深く踏み込む ( → P. 214)
・ プリクラッシュセーフティシステムを OFF にする ( → P. 213)

212

4-5.Toyota Safety Sense C

警告

プリクラッシュセーフティシステムを OFF にするとき

次のときは、システムを OFF にしてください。 
システムが正常に作動せず、思わぬ事故につながり、重大な傷害におよぶか、
最悪の場合死亡につながるおそれがあります。

けん引されるとき

けん引するとき

トラック・船舶・列車などに積載するとき

車両をリフトで上げ、ハイブリッドシステムを始動しタイヤを空転させるとき

点検でシャシーダイナモやフリーローラーなどを使用するとき

事故や故障で自車の走行が不安定なとき

オフロード走行やスポーツ走行をするとき

タイヤの性能を発揮できないとき ( → P. 312, 324)

メーカー指定のサイズ以外のタイヤを取り付けているとき

タイヤチェーンを装着しているとき

スペアタイヤ

やタイヤパンク応急修理キットを使用しているとき

販売店装着オプション

213

4-5.Toyota Safety Sense C

4

運転

プリクラッシュセーフティシステムの ON/OFF を変更する

シ ス テ ム を OFF に す る に は、
PCS スイッチを 3 秒以上押す。

システムを OFF にすると、PCS 警告
灯が点灯し、マルチインフォメーショ
ンディスプレイにメッセージが表示さ
れます。

システムを ON にするには、もう一 度
PCS スイッチを押します。

ハイブリッドシステムを始動するた
び、プリクラッシュセーフティシステ
ムは ON になります。

プリクラッシュセーフティシステムの警報タイミングを変更する

PCS スイッチを押すと マルチインフォメーションディスプレイに現
在の警報タイミングが表示されます。表示された状態で PCS スイッ
チを押すごとに、次のように警報タイミングが切りかわります。

いったん警報タイミングを変更すると、次回ハイブリッドシステムを始動した
ときにも、そのままの状態が続きます。

遠い

「中間」より警報タイミングが早くな

中間

初期設定

近い

「中間」より警報タイミングが遅くな

プリクラッシュセーフティシステムの設定変更

1

2

3

214

4-5.Toyota Safety Sense C

システムの作動条件

プリクラッシュセーフティシステムが ON で、先行車と衝突の可能性が高いと
判断したときに作動します。

各機能の作動速度は次のとおりです。

衝突警報

・ 自車速度約 15km/h ∼ 140km/h
・ 自車から見た先行車との相対速度約 15km/h 以上

プリクラッシュブレーキアシスト

・ 自車速度約 30 ∼ 80km/h
・ 自車から見た先行車との相対速度約 30km/h 以上

プリクラッシュブレーキ

・ 自車速度約 10 ∼ 80km/h
・ 自車から見た先行車との相対速度約 10km/h 以上

ただし、次のときシステムは作動しません。

補機バッテリー端子を脱着したあと、しばらく走行するまでのあいだ

シフトレバーが R のとき

VSC が OFF のとき(衝突警報のみ作動可能状態になります)

PCS 警告灯が点滅または点灯しているとき

プリクラッシュブレーキの作動解除

プリクラッシュブレーキ作動中に次の操作をすると、プリクラッシュブレーキ
の作動が解除されます。

・ アクセルペダルを強く踏み込む

・ ハンドルを大きくきる、またはすばやく操作する

車速が約 15 km/h 以下でアクセルペダルを強く踏み込んだ場合、誤発進操
作とシステムが判断してプリクラッシュブレーキの作動が解除されないこと
があります。

プリクラッシュブレーキの作動により車両が停止したときは、車両が停止して
から約 2 秒後にプリクラッシュブレーキの作動が解除されます。

知識

215

4-5.Toyota Safety Sense C

4

運転

衝突の可能性がなくてもシステムが作動するおそれがあるとき

例えば次のような状況では、システムが衝突の可能性があると判断し、作動す
るおそれがあります。

・ 右左折待ちの対向車とすれ違うとき

・ 右左折時に対向車とすれ違ったとき

・ 隣の車線の前方車両との位置関係がず

れる道(曲がりくねった道など)を走行
するとき

・ 先行車に急速に接近したとき

・ 路面にうねり・凹凸があるときなど、車両姿勢が変化しているとき

・ 車両や構造物のすぐそばを通過すると

216

4-5.Toyota Safety Sense C

・ カーブの入り口の道路脇に車両・構造物

が存在するとき

・ 道路脇が構造物に囲まれた狭い道(狭いトンネル・鉄橋など)を走行する

とき

・ 路上または道路脇に反射物(マンホー

ル・鉄板など)・段差・くぼみ・突起物
があるとき

・ 道路上方に構造物(天井の低いトンネ

ル・道路標識など)がある場所を走行す
るとき

・ 上り坂で進行方向の道路上方に構造物

(立体交差・道路標識・看板・街灯など)

があるとき

・ ETC  ゲートや駐車場のゲートなどの開

閉バーに急速に接近したとき

・ 洗車機を使用するとき

217

4-5.Toyota Safety Sense C

4

運転

・ 車両に覆い被さるような障害物(垂れ

幕・垂れ下がった枝・生い茂った草な
ど)がある場所を走行するとき

・ 前方車両から水・雪・土ぼこりなどの巻

き上げがあるとき

・ 車両前方に水蒸気や煙などがあるとき

・ 路面または壁面に車両との区別がつきにくい模様・ペイントがあるとき

・ 車両姿勢が変化しているとき

・ センサーへの強い衝撃などにより、セン

サーの向きがずれているとき

218

4-5.Toyota Safety Sense C

・ 前方センサーの高さに突き出た障害物

がある場所に駐停車するとき

・ フロントウインドウガラスが雨滴など

で覆われているとき

219

4-5.Toyota Safety Sense C

4

運転

システムが正常に作動しないおそれのある状況

例えば次のような状況では、前方センサーが対象となる車両を検出できず、シ
ステムが正常に作動しないおそれがあります。

・ 前方から自車に向かって車両が近付いてくるとき
・ 前方車両が横向き、自車向きのとき
・ 先行車の後端面積が小さいとき(空荷のトラックなど)

・ 先行車の後端が低い位置にあるとき(低

床トレーラーなど)

・ 前方車両の荷台から荷物がはみ出しているとき

・ 前方車両の最低地上高が極端に高いと

・ 前方車両が特殊な形状のとき(トラクター・サイドカーなど)

・ 前方車両が太陽光などを強く反射しているとき

・ 車両が横から割り込んできたり、飛び出

してきたりしたとき

・ 前方車両が急な動きをしたとき(急ハンドル・急加速・急減速など)

・ 自車が車線変更を行い、変更した車線の先行車に急接近したとき

220

4-5.Toyota Safety Sense C

・ 前方車両と自車の中心がずれていると

・ 悪天候(雨・霧・雪・砂嵐など)のとき

・ 前方車両から水・雪・土ぼこりなどの巻き上げがあるとき

・ 水蒸気や煙などで前方車両が見えないとき

・ 周囲の明るさが急激に変化する場所を走行するとき(トンネルの出入り口

など)

・ 強い光(太陽光や対向車のヘッドランプ

光など)が前方センサーに直接あたって
いるとき

・ 薄暗いとき(朝方・夕方など)、および

夜間やトンネル内

・ カーブ走行中およびカーブを曲がりきってからしばらくの間

221

4-5.Toyota Safety Sense C

4

運転

例えば次のような状況では、制動力が十分に得られず、システムの性能を発揮
できないおそれがあります。

・ ブレーキ性能が十分に発揮できない場合(ブレーキ部品が極度に冷えている・

加熱している・ぬれているなど)

・ 車両の整備状態(ブレーキ部品・タイヤの摩耗や空気圧など)が良好でない

とき

・ 砂利道や滑りやすい路面を走行しているとき

・ 自車が横すべりしているとき

・ 車両姿勢が変化しているとき

・ ホイールアライメントがずれているとき

・ ワイパーブレードが前方センサーの視界をさえぎっているとき  

・ ふらつき運転をしているとき

・ 過度な高速走行をしているとき

・ きついカーブや起伏がある場所を走行するとき

・ 先行車がレーザー波を反射しにくい状態のとき

・ センサーへの強い衝撃などにより、セン

サーの向きがずれているとき

222

4-5.Toyota Safety Sense C

PCS 警告灯が点滅、およびマルチインフォメーションディスプレイに警告メッ
セージが表示されたとき

システムが一時的に作動しない、またはシステムに異常があるおそれがありま
す。

次のときは、状況が改善されると PCS 警告灯・警告メッセージが消え、作動可
能状態になります。

・ 炎天下に駐車したあとなど、前方センサー周辺の温度が高いとき
・ フロントウインドウガラスが曇ったり、結露したり、凍結したりしていると

き ( → P. 259)

・ 極寒の環境などで、前方センサーや前方センサー周辺の温度が低いとき
・ ボンネットが開いているときや、フロントウインドウガラスの前方センサー

付近にシールが貼り付けられているときなど、前方センサーの前方がさえぎ
られているとき

PCS 警告灯が点滅したままのとき、および警告メッセージが表示されたままの
ときは、システムに異常があるおそれがあります。トヨタ販売店で点検を受け
てください。

VSC を停止したとき

TRC と VSC の作動を停止(→ P. 246)したときは、プリクラッシュブレーキ
アシスト・プリクラッシュブレーキの作動も停止します。ただし、衝突警報は
作動します。

PCS 警告灯が点灯し、マルチインフォメーションディスプレイに「VSC が Off
のためプリクラッシュブレーキも停止します」が表示されます。

 

 

 

 

 

 

 

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